新刊紹介

2018年8月13日

篠田航一著『ヒトラーとUFO-ドイツの謎と都市伝説を追う

 ドイツには都市伝説が今もあふれ返る。ヒトラー、UFO、フリーメーソン、ハーメルンの笛吹き男……。ドイツの怪しげな話を追う。  平凡新書の案内である。

 8月12日付毎日新聞「今週の本棚」では――。

 好奇心旺盛で、子供の頃から伝説好きだったという、ある意味「変わり種」の著者が特派員としてドイツに派遣され、意外にも「一皮むけば実に噂(うわさ)好き」なドイツ人たちと出会い、独特の感性で社会を観察して行く。多くの要素が重なり、初めて生まれた希有(けう)な本だ。

 筆者は、現在毎日新聞カイロ特派員。早大政経卒、1997年入社。私が退職した年である。社会部で東京地検特捜部などを担当。ドイツ留学後、2011年から4年間ベルリン特派員だった、と略歴にあった。

(平凡社刊、760円+税)

(堤  哲)