新刊紹介

2019年5月31日

『消えた球団 毎日オリオンズ』(新書)発刊

 1950(昭和25)年、プロ野球セ・パ2リーグに分裂して生まれた「毎日オリオンズ」。本田親男社長時代で、初年度はパ・リーグで優勝、セ・リーグの覇者松竹ロビンスを破って、最初の日本一になったことは、ご承知の通りだ。

 『野球雲Vol.7 戦後の流星 毎日オリオンズ』(啓文社書房2016年9月発刊)に加筆して新書スタイルで再刊行されたもので、毎日新聞OBでは諸岡達一、堤哲が執筆者に加わっている。

 諸岡は、毎日オリオンズのOB会に出席していて、オリオンズのすべてを知っている貴重な生き証人である。この本では、慶応義塾大学名誉教授の池井優氏らと鼎談をして、蘊蓄を傾けている。

 堤は、「野球ともに歩んだ毎日新聞」として、野球の普及に毎日新聞がどれだけ貢献したか、大正年間の「大毎野球団」、2007年に創設した社内組織「野球委員会」などについて詳述している。

 6月3日ビジネス社から発売される。@1,000円+税。

(堤  哲)