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2024年4月8日

整理本部OB有志が小金井公園満開の桜の下で恒例の花見の会

 毎日新聞整理本部OB有志が毎年開いてきた小金井公園で桜を見る会が、今年も4月6日に開催された。昨年はコロナ明けで4年ぶりに開かれたが、予定された日があいにくの雨で急きょパレスサイドビルの赤坂飯店に場所を設けて酒宴になった。今年も天気が心配されたが、満開の桜の下で旧交を温めることができた。

 これまで、混雑する見ごろの時期を避けて、花が散り終わったころに開いており、今年も当初の開花予想が3月18日との情報を見て6日に設定した。ところが寒の戻りの影響で開花時期がだいぶ遅れてしまい、土曜日の6日はこちらの思惑通りにはいかず花真っ盛りになってしまった。事前の情報で人出は10万人という。さらに空模様は6、7日以外は傘マークがついており、当日は大混雑の予想。花見は陣取りから始まるので、幹事は集合時間より3時間も早く午前10時に現地に到着して、ブルーシートを敷いて缶ビールを飲みながら待機した。

 長い間、名幹事として花見の会を仕切ってくれていた松上文彦さんが昨年5月に倒れ、現在リハビリに専念中のため外出がままならず、さらに足が弱って遠出ができないメンバーも増えてきた。「10万人も来たら便所が大変。1時間に1回トイレに行かなければならないのでとても耐えられそうにない」と断念した人もおり、だんだん老化していくメンバーにとっては他人事ではない話も。

 「集合場所はいつものところ」と連絡すれば間違えずに集まれる常連が地酒やビール、おつまみを持参してくる。気の利いた人は自分で揚げた鶏のから揚げや寿司折りを調達してくれる。宴が盛り上がると、かつて最終降版が終わってから始まった“15版飲み会”さながらに話が飛び交った。花見の会の発起人である故近江邦夫さんの娘さんとその子供3人も駆けつけて、年寄りばかりの中に若い熱気を吹き込んでくれた。

 身体のあちらこちらに不具合を抱えてきたメンバーに「来年はどうしよう」と問いかけると、「絶対やろう」と即答する。威勢のいいのは相変わらずである。別れを惜しむ人たちは薄暮の武蔵小金井駅近くの飲み屋で、さらに二次会を重ねた。

(石原 尚樹)

参加者(敬称略)=近江邦夫さんの長女弥生さんとお子さん3人、浅沼英範、安藤靖雄、石原尚樹、菊本良治、五島昭、田村徳章、田村みどり、福島清、松崎仁紀、松下礼子、松本良敬、光田烈、目黒精一