トピックス

2024年4月12日

囲碁の杉内八段、最年長対局記録 97歳1カ月5日

 毎日新聞12日付朝刊に、囲碁の現役最年長棋士・杉内壽子(かずこ)八段(97)が第51期天元戦予選で、森田道博九段(53)と対戦、夫の杉内雅男九段(2017年没97歳)の最年長対局記録(97歳0カ月13日)を更新した、とあった。

 「囲碁界に彗星、天才少女」とセーラー服姿、11歳の壽子さんが「東京日日新聞」で紹介されたのは87年前の37年3月7日付朝刊だった。

94年10月22日付毎日新聞「夫婦の日」特集

 当時は数え年だから、満年齢で10歳。

 私(堤)も現役時代、杉内夫妻を取材している。「神様」と「天才少女」の夫妻である。

 30年前の記事にこうある。

 「育児のため、六段で10年休んで出ていった時、盤が見えない、石がのびなくなった。がっくりするほど負けました。その時、杉内が『あせらないで勝負にこだわらずに、勉強のつもりで打ってみたら』と言ってくれたんです」

 将来の夢は、という質問に「現役でいる以上、いま以上に強くなりたい、進歩したい。死ぬまで現役でいたい」「主人同様、生ある限りは現役でと思っています」

 「百寿」棋士を目指して頑張って下さい!壽子八段。

(堤  哲)