2025年2月21日
社会部・遠藤浩二著『追跡 公安捜査』
久しぶりに社会部のツイッターX(https://x.com/mainichi_shakai )を開いたら、新刊紹介の記事があった。

——警視庁公安部の冤罪事件を追った遠藤浩二記者の新著『追跡 公安捜査』が届きました。3月5日発売です。
いかに公安部が歪んだ捜査を続けたか。どのような組織体質があるのか―。
#大川原化工機事件 に加え、#警察庁長官狙撃事件 まで遡り、弊紙の記事から大幅に加筆しています。
https://mainichibooks.com/books/nonfiction/post-712.html
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著者・遠藤浩二記者を毎日新聞HPで検索すると——。
2008年入社。鳥取支局、大阪社会部、特別報道部を経て、21年4月から東京社会部。大阪市の上下水道工事不正問題、ハイオクガソリン混合出荷、警察庁長官狙撃事件「Nの記録」、大川原化工機冤罪事件などを取材。
『追跡 公安捜査』は、第29回新聞労連ジャーナリズム大賞に輝き、1月25日に表彰式が行われた。
遠藤記者の受章コメント——。
《本格的に取り組むことになったのは、現職の警察官が捜査は「捏造」と証言したことがきっかけ。逮捕された方が拘留中に満足な治療を受けられず亡くなり、捜査員が捏造とまで言い切ると、新聞記者として捜査の過程で何があったかを明らかにしたいと取材を始めた。
2023年12月から2,3か月に1回のペースで内部資料を入手しては1面とか社会面で(記事を)打つということを繰り返した。ただ、この話は一般の方が理解するのは難しいなと考え、連載のようなものができないかとデスクに相談すると、「一人称形式でやってみたらどうか」とか「取材はこういうふうにやりました」というのも見せようと生まれたのが今回の企画だ。地味に取材をして隠された事実をつかみ、ひるむことなく権力と対峙していくことを継続していきたい》=「新聞労連」2025年2月1日No.1350
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定価:1870円(税込)、四六判・288㌻。ISBN:978-4-620-32825-6
(堤 哲)