2025年12月18日
外信部長篠田航一著『コナン・ドイル伝』

「篠田航一外信部長の新著。早速重版の注目作です。なかなか行けない英国の空気が伝わってきます」と、秋田で取材活動を続ける工藤哲記者(99年入社、元上海支局長)がFacebookで紹介していた。
「コナン・ドイルの数奇な人生を、現地で識者に取材した最新証言を交え、作品とともに解説する」と、講談社現代新書のHP。
・40歳で突然「軍隊に入る」宣言
・「切り裂きジャック事件」の犯人説
・世間を騒がせた「妖精事件」
・アガサ・クリスティ失踪で勝手に「心霊捜査」
・タイタニック号事件をめぐり大論争
・政治家を目指して二度落選
「科学」と「非科学」の間で揺れ動きながら名探偵シャーロック・ホームズを生んだ不思議。
「本書で解ける謎」として、以下をあげる。
・ホームズのモデルとなった恩師・ベル博士はどんな人物か?
・「ワトソン」を発明したドイル。どんな効果を狙っていた?
・19世紀のロンドン近郊で、ホームズが爆発的人気を呼んだ理由
・ホームズの推理が現代人から見ると時々「かなり雑」なのは?
・ダーウィンの進化論で、英国人が心霊主義に走ったのはなぜ?
・「切り裂きジャック事件」で「医師犯人説」が否定される根拠
・医師としても成功していたドイルが作家専業を決意したきっかけ
・ロンドン留学中の夏目漱石とドイルが出会っていた可能性は?
・妻が病死し、失意のどん底にあったドイルを元気にした「事件」
・人気絶頂のホームズをなぜ『最後の事件』で葬ろうとしたのか?
「怪しい事象に突き進む、危うい男……なのに、なぜ、誰もがドイルを愛したか?」。
定価:1,210円(本体1,100円)、講談社現代新書。
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篠田航一さんは、1997年入社。甲府支局、東京社会部、ベルリン特派員、青森支局次長、カイロ特派員、ロンドン特派員などを経て外信部長。著書に「ナチスの財宝」(講談社現代新書)、「ヒトラーとUFO~謎と都市伝説の国ドイツ」(平凡社新書)、「盗まれたエジプト文明~ナイル5000年の墓泥棒」(文春新書)。共著に「独仏『原発』二つの選択」(筑摩選書)=毎日新聞のHPから。