随筆集

2015年8月24日

旧日本陸軍の秘密戦基地「登戸研究所」

今も残る陸軍のマークのある消火栓=明大生田キャンパス内で
今も残る陸軍のマークのある消火栓=明大生田キャンパス内で

 旧日本陸軍の秘密戦基地「登戸研究所」の施設は、現在は明治大学生田校舎(川崎市多摩区)となっているが、キャンパス内に面影を色濃くとどめている。

 実験に供された動物慰霊碑、火災時に用いた錆びついた消火栓(写真①)、研究中の犠牲者を祀った神社、朽ち果てそうな薬品庫、そして秘密戦の全容を示す各種資料を集めて二〇一〇年に開館された資料館。このキャンパスには、これまで三度足を運んだものだ。