2016年2月15日
球史に残る「社内野球」優勝戦
追悼録にある松尾俊治さんが出場した社内野球の決勝戦。60年安保の翌春である。投手は末吉俊信(34歳)とスポニチ有本義明(29歳)の早慶対決。初回4番末吉が先制打、5回に8番相沢の適時打で加点した。末吉は被安打5、奪三振6で完封。2-0で運動部が優勝した。
運動部のラインナップをご覧いただきたい。
⑤鈴木美嶺(東大野球部。「黒獅子の目」)
⑧北野孟郎(慶大ラグビーの快速ウイング)
④岩崎 恒(明石中ー国学院大で投手)
①末吉俊信(早大―毎日オリオンズ投手)
⑥松尾俊治(慶大の捕手)
③石川泰司(早大英文科卒の名文記者)
⑦柿沼則夫(都市対抗野球予選に出場)
②相沢裕文(立大山岳部、高校は野球部)
⑨岡野栄太郎(陸上400H五輪選手。中大)
東京本社の社内野球は、終戦翌年の1946(昭和21)年、後楽園球場を借りて始まった。2007年秋の第114回を最後に開かれていない。
その間、運動部では野球殿堂入りの小野三千麿、小川正太郎、早大野球部の初代マネージャー弓館小鰐、テニスの福田雅之助、戦前サンモリッツ冬季五輪に出場した竹節作太らが出場した。
『野球博覧』に社内野球史が載っている。塁間90フィートはどう決まったのか、「野球創生」の詳細がある。川上哲治、大下弘、藤村富美男、長嶋茂雄ら人物野球伝がある。「大毎野球団」の誕生から消滅。「三角ベースで育ったわれら」の素朴実在論もある。
2014年大東京竹橋野球団S・ライターズが創設30周年記念で発行した『野球博覧』。多少残部があります。送料とも@1,180円でお分けします。
申し込み先:tsukiisland@gmail.com
振込用紙を同封して郵送します。
(堤 哲)