2016年4月27日
ファッションモデルにもなった伝説的記者 市倉浩二郎
中野翠さんが「サンデー毎日」に連載している長寿コラムに、元社会部のナンパ記者・市倉浩二郎(1965年入社)が登場した。連載は1985(昭和60)年7月に始まり、31年目に入っているが、中野さんに執筆を依頼したのが市倉だったのだ。
〈Iさんは軽快でオシャレな横浜っ子だったが、お互いの父親同士が同じ新聞社の横浜支局で働いていたことが判明した。
父にIさんの話をしたら「エーッ、I君の息子さんが!」とうれしそうにしていた。ちょっと親孝行をした気分。
それから間もなくIさんは急逝。まだ四十代だったはずだ〉=ヨ「サンデー毎日」4月17日号「満月雑記帳」1095回。
誰からも「いっちゃん」と親しまれた。読売新聞の記者だった父親も、やはり「いっちゃん」と呼ばれていた。
84年ロス五輪の特派員として開閉会式の1面を書いた。その後ファッション記者に転身。ワインにも詳しいグルメ記者でもあった。
94年春のパリコレから帰った直後、鳥居ユキのショーの取材を終え、「悪寒がする」と帰宅して意識不明に陥った。4月25日没、享年53。ことしが23回忌である。
(堤 哲)