随筆集

2016年7月7日

旧毎日新聞社京都支局(京都市登録文化財保存1928ビル)を訪ねて

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 2泊3日で京都に遊び、1928ビルを訪ねた。ビル上部「大毎」のマークが誇らしげだった。

 東海道の起点三条大橋につながる、かつてのメーンストリート三条通りにある。1928(昭和3)年建設だから、米寿を迎えたことになる。設計は武田五一氏。「社章を象った星型の窓やバルコニーに見られる独創的なデザインだけでなく、ランプカバーや床のタイル、壁に施されたアール・デコの意匠は、今なお斬新」とパンフレットにあった。

 1階に現代美術のギャラリー(入場無料)。B1と2階はカフェ。「壁があの頃のまま残っています。まさに『兵どもが 夢の跡』です」と磯貝喜兵衛元京都支局長。

 講堂のあった3階は劇場になっていて、写真にあるように「ギア」が2012年4月からロングラン公演中。残念ながらこの日は休演だった。

 ビルの前の歩道に道路案内が埋め込まれていた。京都の人はこれで1928ビルに行ける。

 祇園祭直前で、京都駅にも祇園囃子が流れていた。

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(堤 哲)