随筆集

2016年12月2日

[ワシントン発ロバートソン黎子]頑張れ新聞!

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 米ワシントン在住の元毎日新聞記者ロバートソン黎子さんは、ナショナルプレスクラブに属し、日本のメデイアに情報発信している。84歳の現役ジャーナリストである。

 11月25日付熊本日日新聞のコラムは、新大統領に決まったトランプ氏を取り上げているが、見出しは「アメリカ民主主義最後の砦」。頑張れ、新聞である。

 大統領選でニューヨークタイムズなど主要紙は、クリントン支持を表明した。「真実を報道しない」とマスコミ批判を繰り返したトランプ氏だが、ニューヨークタイムズには自ら出掛けて記者たちと会見した。

 同紙は、その模様を記事、社説できっちと取り上げた。

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熊本日日新聞のコラム
「ウーマンズ・アイ」第151回

 〈アメリカの民主主義を守る大きな柱は新聞である、という認識が、昔からアメリカ社会にはある〉 

                  

 〈「新聞は社会の木鐸」という自負が、日本の新聞にも昔からある〉

 〈読者のよりどころとなる新聞に、エールを送りたい〉

 ロバートソン黎子さんは、1957(昭和32)年早大政経卒。駆け出しの仙台支局でフルブライト留学生募集を知って応募、ヴァージニア大学に1年間留学。59年10月帰国後は外信部。日曜夕刊一面のインタビュー記事をまとめて『もしもしハロー-私は第一線婦人記者』を出版している61年退職、結婚してアメリカに渡った。 

           

 メールには「日米は、これからどうなってゆくのかな、混沌としていますね。

 トランプ本人にもわっかちゃいない、というのが本音かもしれませんが」とあった。

(堤 哲)