随筆集

2017年2月24日

パロディ展に、懐かしの「毎日グラフ」

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 ヒゲを生やしたモナリザ。マルセル・デュシャンの作品を表紙にした「毎日グラフ」が、東京ステーションギャラリーで開かれている「パロディ、二重の声――日本の1970年代前後左右」展で展示されていた。

 パロディを特集した1979(昭和54)年6月3日号。編集長は鈴木茂雄(元写真部長)、取材スタッフに山田国雄、西井一夫(3人とも故人)とあった。

 同展で展観中の目玉作品、木村恒久「都市はさわやかな朝を迎える」も紹介している。NYマンハッタンのビル群にナイヤガラの滝をコラージュした傑作だ。

 「毎日グラフ」は戦後間もない1948(昭和23)年7月に創刊。最大のヒットは74(昭和49)年から刊行した別冊「一億人の昭和史」だった。単行本も含め95冊、延べ1900万部を販売したと社史にある。

 「毎日グラフ」が廃刊となって久しいが、ネットオークションではバックナンバーに結構高い値段がついている。

 同展は4月16日(日)まで同ギャラリー(JR東京駅丸の内北口)で。

 注:会場内での写真撮影は禁止されています。掲載の「毎日グラフ」はプレビューの際、許可を得て撮影しました。

(堤 哲)