随筆集

2017年11月5日

秋空に 旗二〇六 お堀端 河彦

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 東京五輪まで1000日。毎日新聞社は竹橋のパレスサイドビルに二〇六の国と国際機関の旗を飾った。ギリシャから日本まで、皇居周辺を走るランナーたちが見上げる。今日の新聞は、これに合わせて五輪企画を全面展開。

 これは河彦の名前で続けている私の俳句ツィッターのうち、10月28日の作品です。朝刊に掲載された写真を見て、これは自分のカメラで写真を撮りに行かねば、とこのビルで働く後輩達への一体感を強く感じさせてもらいました。

 この「国旗デコレーション」は、2階から7階までの壁面を使い、国際オリンピック委員会(IOC)加盟206カ国・地域の旗を掲げ、平和の祭典を盛り上げる企画の一つです旗は横210センチ、縦140センチの布製で、掲示は11月5日まで。

 その左側に掲示された「世界は一つ 東京オリンピック」の標語は、1964年東京五輪の際に毎日新聞社による公募で選ばれました。

 個人的な思い出話ですが、1964年に大学進学のため東京に出てきて、五輪の準備が進む代々木の国立競技場で、リヤカーを引いて会場のあちこちに花を飾るアルバイトに汗を流しました。体操で金メダルを獲得した遠藤幸雄選手とパレードの列の中で握手した日から53年。そして3年後に向けて、夢をふくらませ、毎日新聞がさらに存在感を大きくする日を楽しみにしています。

(高尾義彦)