随筆集

2018年7月11日

ドゥーラで活躍する木村章鼓さん

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 インターネットで検索すると、ドゥーラ(doula)をこう解説している。

 ギリシャ語で「女性の奴隷」。他の女性を援助する、経験豊かな女性をいう。1970年代にアメリカの人類学者Dr. Dana Raphaelがこの言葉を母乳育児の分野で紹介、妊娠期から産褥期、主に分娩時に、身体的、心理・社会的サポートを提供する人をいう。

 木村章鼓さん。2児の母。元アリタリア航空のCA(何故そうなったかは、Akiko Kimuraオフィシャルホームページで)。自分の出産体験からドゥーラに興味を持ち、出産の文化人類学を学んでドゥーラとなった。

 立教大学文学部卒、エジンバラ大学大学院医療人類学(Medical Anthropology)修士。

 夫の転勤から「世界を旅するドゥーラ」と呼ばれる。スコットランド、ロシア、アメリカ、イギリス、フランス……。

 本日、(7月11日)パリから帰国した。しばらく日本に滞在して講演などでドゥーラの普及活動を行う。

 8月7日 (火)午後6時?9時、慶應義塾大学信濃町キャンパス「考養舎」で開かれる同大学の公開講座<患者学>でゲスト講演をする。

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 参加費・無料、申し込み不要と案内にあります。興味を持たれた方は是非!

 このHPと、どんな関係があるのか?

 木村章鼓さんは、元社会部記者・新山恒彦さん(2003年 7月11日没、55歳)の娘さんである。

 新山クンは青森県出身で、ズーズー弁が印象に残る。仕事は出来た。

 2002年に「胆管がん」と診断され、その闘病記「胆管がん放浪記」を毎日新聞のサイトに連載した。しかし、2か月ほどで亡くなった。

 「胆管がん放浪記」は、2004年7月、毎日新聞社から出版された。

 この記事がアップされた(7月11日)は、奇しくも新山クンの命日だった。あれから15年経つ。

(堤  哲)