随筆集

2019年4月5日

センバツ優勝「東邦」学園の理事長は毎日新聞OB

 「平成のセンバツ 最後の栄冠も東邦に輝く」

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優勝を喜ぶ榊直樹理事長

 これは学校法人東邦学園(名古屋市)のHPにアップされた記事だが、東邦のセンバツ優勝は30年ぶり。平成の始まりと、終わりにセンバツを制したのである。

 センバツ優勝回数も最多の5度目である。アルプススタンドの応援席でこの快挙を見届けた同学園の理事長・榊直樹さん(68歳)は、元毎日新聞の政治部記者。元号取材班の1人として、現在の小松浩主筆らとともに「平成」を追った。

 「因縁を感じますね、平成の最初と最後の優勝。これほどの感激はありません」

 毎日新聞の朝比奈豊会長が浦和支局長時代の次長(デスク)。「彼はがんばり屋で優秀な次長でした。毎晩、支局に泊まり込み状態で県版の内容を販売店にファックスして愛読者拡張に貢献してくれました。頼りになるデスクでした」と朝比奈会長。

 毎日新聞での記者生活は32年。政治部デスク、政治担当論説委員、編集総センター室長などを歴任した。

 2006年に曽祖父の創設した東邦学園に転じ、2008年から理事長。2009年から東邦高校校長を2年間兼務し、2015年4月には愛知東邦大学学長に就任している。

 おめでとう!榊理事長!

(堤  哲)