2025年3月27日
倉嶋康先輩の「諏訪メモ」スクープ、読んで下さい!
冤罪「袴田事件」、無罪確定。皆さまよくご承知だと思います。
実はわが国には 昭和24(1949)年から34(1963)年にかけて、 死刑台から4人生還という大冤罪事件があったのでした。
福島県東北本線で発生した列車転覆・松川事件。
警察・検察は容疑者複数人をあげ裁判にかけたのですが、どうも自供ばかりで物証は少ない。それでも福島地裁で5人に死刑判決、仙台高裁で1人減って死刑4人。
ところが被告側が最高裁に上告しているさなかに、死刑4人のうち1人のアリバイを証明するメモがあることがおぼろげながら分かってきました。
これを一般に「諏訪メモ」と言うのですが。実は私、高校生の頃から松川事件に興味があり、諏訪メモの存在も知っていました。
諏訪メモをきっかけに最高裁は仙台高裁に差し戻し判決、仙台高裁は4人死刑など有罪多数の過去の判決に対し、無罪判決、最高裁も仙台高裁の判断を支持、無罪確定。
高校生から知っていたのではありますが、その「諏訪メモ」、実は毎日新聞が抜いたということは全然知りませんでした。毎日新聞に入社し35年ほどお世話になりましたが、その間も全く知りませんでした。
退職後、Facebookの操作をせがれにおしえてもらい、流れてくるさまざまな記事を読んでいますと、大先輩の倉嶋康さんの記事に出会いました。
倉嶋さんは大変多彩な活動をされる方で、色々な活動報告をされているのですが、その中に松川事件があるではありませんか。
断続的に読んでおりますと、あの諏訪メモを抜いたのは福島支局時代の倉嶋さんだった。わが社の抜きダネだったの‼これが2022年頃。実に60年目に出会った真実。
そのびっくり仰天の思いを、毎日OB同人誌「ゆうLUCKペン」(2025年2月第47集)に書かせていただきました。関連取材を進めていますと、FB上の 倉嶋さんの松川事件関連記事は小冊子にまとめて発刊されていて、さらにそれがPDF版にもなっていることが分かりました。
小冊子一部 と PDF版を送っていただき、FBでは読み落としていたものも初めて読むことができ、大変参考になりました。
そこでこれはなるべく多くの皆さまに読んでいただいた方がよろしいのではないでしょうかとの思いで、毎友会HPにPDF版を掲載させていただくことにいたしました。これはOBのHPですが、できれば現役の皆さまにもぜひ目を通していただきたいものです。
著者は倉嶋康さん、小冊子とPDF版の作成は福島清さん。ご両氏の了解はいただいております。
(高谷 尚志)