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2016年7月4日

日本エッセイスト・クラブ賞を受賞した阿部奈穂子さんを囲んで京都支局同人会が集う

 元毎日記者の阿部奈穂子さん(ロンドン在住、フリージャーナリスト)の日本エッセイスト・クラブ賞受賞・記念講演会が6月28日、日本記者クラブ(東京内幸町)で開かれた後、阿部さんの元毎日京都支局同人が祝杯を上げました。毎日京都支局は全国紙で最古の歴史を持つ伝統ある地方支局で、阿部さんは初の女性記者だった。(受賞著書『チェリー・イングラム 日本の桜を救ったイギリス人』については「随筆集」欄を参照)

 20世紀初め日本の桜を英国に紹介したイギリス人園芸家の生涯を描いたこの本は英国人「桜守」の奇跡を発掘して話題を呼んでいます。昔の仲間たちは阿部さんを囲んで「次は英語訳を出して、日英桜の秘話を世界に広めよう!」と祝杯を上げました。(磯貝喜兵衛)

京都支局同人会
写真は前列右から*西和久、*磯貝喜兵衛、*阿部菜穂子、天野勝文、堤哲。
後列右から倉重篤郎、河野健一、*大西督人、*前坂俊之、竹内光、*村山治、中井良則(日本記者クラブ専務理事)、*山梨博(*印は京都支局同人)

 当時の京都支局は、1928ビル(京都市登録有形文化財第2号)として中京区三条御幸町に現存する。3階の講堂にはグランドピアノがあった。「全国高校駅伝大会の打ち上げのとき、阿部さん(81年入社)が映画『スティング』の主題歌「エンターティナー」を弾いたのを憶えている」と磯貝支局長。「この本を書くきっかけは、何故か。疑問を持ったら取材をしなさい、と駆け出しのとき教わりました」と阿部さん。新人教育担当は“鬼デスク”として勇名を馳せた木戸湊支局次長と前坂俊之静岡県立大名誉教授だった。

 阿部さんのストールは、この日プレゼントされた桜染めである。

 (1928ビル「随筆」欄参照)

(堤哲付記)