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2018年3月2日

『ゆうLUCKペン』刊行の集い&ハラサブさんを偲ぶ会

 毎日新聞OB同人誌『ゆうLUCKペン』(第40集)の刊行記念パーティーが2月26日、東京一ツ橋のパレスサイドビル9階レストラン「アラスカ」で開かれた。

 今回は同人の駿河台大学名誉教授原田三朗さんが昨年暮れのクリスマスイブに亡くなり(享年82)、その偲ぶ会を兼ねた。ハラサブさんは、編集委員らの草野球チーム「大東京野球団」S・ライターズの発足にかかわり、第4代監督。同球団が2014年に刊行した『野球博覧』(菊判、本文416ページ)から抜き刷りした小冊子『不動の一塁手』が、出席者50人に配られた。

 最長老は、93歳の山埜井乙彦さん。整理部の大ベテランで、世論調査部長、新聞研究室委員などをつとめた。司会は、だじゃれの諸さん・諸岡達一さん(81歳)。

 まず幹事団を代表して牧内節男さん(92歳)が「現役時代、先輩から芥川賞は必ず読めといわれ、今月の文春も購入して読んだ。しかし、この『ゆうLUCKペン』の方が遙かに面白い」といつもながらの「独断と偏見」。

 例えばとしてあげたのが、定年退職後、中国南京大学で日本語教師を12年続けた斎藤文男さん(76歳)。「所沢通信部にこんな逸材がいるんですから、人材豊富な毎日新聞だ」とドクヘン氏。

 乾杯の音頭は、初執筆の元サンデー毎日編集長今吉賢一郎さん(80歳)。「歩いて引っ越せます」と、巻頭を名文で飾っているが、「平昌五輪のテレビで、元気をもらいました、とアナウンサーらがいっているが、元気は出すもので、もらうものではない」などと日本語の乱れを厳しく指摘したあと「かんぱ〜い!」。

 元英文毎日の半田一麿さん(83歳)が、ハラサブさんが駆け出しの長野支局時代、元論説委員長清水幹夫さん(78歳)が論説委員時代を語り、教育担当論説委員から駿河台大学教授と直系後輩の瀬戸純一さん(69歳)が、同大学でも論客ぶりを発揮していたことを証言した。

 朝比奈豊現毎日新聞社会長(70歳)は東大安田講堂封鎖の際、構内で毎日新聞社会部の取材を受けたことを明らかにしたが、元社会部長森浩一さん(82歳)は、ハラサブさんとともに「安保学生取材班」(高井磊壮キャップ、吉野正弘、松尾康二、内藤国夫)の一員。1968(昭和43)年東大医学部から始まった学園紛争が全国へ、さらにはパリなど全世界のスチューデントパワーに火をつけた、歴史的な報道だったことを力説した。

 参加者の平均年齢は、70歳を優に超えている。90歳超は、もうひとり本田克夫さん(91歳)。元気な老人パワーの「春一番」であった。

 参加者は次のとおり。

 朝比奈豊、天野勝文、荒川冨士男、石井國範、石塚浩、池田達雄、★磯崎由美(社会部長)、今吉賢一郎、大久保貞義、大島幸夫、大住広人、大坪信剛(編集編成局次長)、尾崎美千生、加藤順一、加納嘉昭、神倉力、北村勝彦(毎栄)、熊澤誠吾、倉嶋康、坂巻熙、佐藤哲朗、佐藤忠峯、清水敬之、清水幹夫、瀬戸純一、高尾義彦、田中正延、堤哲、苫米地重亨、中井良則、中谷範行、長崎和夫、★新実慎八、野島孝一、野村勝美、半田一麿、福島清彦、藤川敏久、堀一郎、堀越章、本田克夫、前田昭、牧内節男、松崎仁紀、森浩一、諸岡達一、山埜井乙彦、山本進、横山敏彦、横山裕道、蕨南暢雄 以上51人(★印は会費参加者)