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2019年2月18日

他社の記者らが5人も参加した「長野会」

 半世紀以上も前に信州で仕事をした記者たちの「長野会」が2月12日(火)日本プレスセンタービル10階のレストラン「アラスカ」で開かれた。

 毎日勢だけでなく、朝日、読売、NHK、東京(中日)のOBも参加して計17人。

 まず発起人を代表して大島幸夫さん(81歳、元日曜版編集長、ファッション記者・毎日ファッション大賞審査員、マラソンランナー)が挨拶。最長老倉嶋康さん(86歳、元長野支局長、スポニチ長野支局の初代支局長、1998長野冬期五輪組織委委員)が乾杯の音頭をとった。

 「オレ、あなたのオヤジが市長しているとき、NK(NHK長野放送局のコールサイン)にいたんだ」と元NHKの荒井清さん(84歳)。

 「善光寺の御開帳が2回目って嘆いていましたネ」と、県政記者クラブで一緒だった黒岩徹さん(78歳、元ロンドン、ワシントン特派員、東洋英和女学院名誉教授)が茶化す。御開帳は数え7年に1度だから、荒井さんは6年以上、倉嶋至長野市長は1962(昭和37)年12月退任だから、それ以前から長野勤務だったわけだ。

 しばらくして全員が自己紹介を兼ねた現況報告。朝日新聞の大熊一夫さん(81歳)。『ルポ精神病棟』は30万部のベストセラーとなり、2017年には監督としてドキュメント映画「精神病院のない社会……監獄型治療装置はいらない!」を製作。全国で上映会が開かれている。『精神病院を捨てたイタリア捨てない日本』(岩波書店)も好評だ。

 詳しくは http://okumakazuo.com/ へ。

 「毎日対朝日で野球の試合をやりましたねぇ」と大熊投手は懐かしがった。

 読売新聞OBの寺村敏さんは、現役の舞踊ジャーナリスト。バレエ界では、かなりの顔なのだという。松本深志高校―明大工学部からの変わり種。「長野支局には4年いました。中御所のアパートで、米ちゃんと一緒でした」。

 その米山郁夫さん(82歳)は中日新聞の支局にいた。黒岩夫人の千鶴子さんと早大文学部(美学)で同級生だったというから不思議だ。「3年ほど前、脳梗塞をやりましたが、今は元気です」。

 NHKの清水(旧姓宮内)保雄さんは、元中野市議会議長。ネットで検索すると、2005年に議長に就任したときの挨拶が写真付きであった。県警クラブでオイチョカブやコイコイにうつつを抜かしていた同一人物とは、とても思えない。

 もうひとり外部からの参加者は飛田紀久子さん。農協中央会の広報を担当していたマドンナ。独身記者たちの憧れのマトで、経済記者クラブ担当の希望者が多かった?

 飛田さんは別の用事で遅れたが、大島発起人代表は「マドンナ不在で開会は出来ないよ」とマドンナの到着を待った。

 毎日の参加者は、他に元英文毎日半田一麿、元サンデー毎日編集長小川悟、元政治部長・論説委員長・専務取締役長崎和夫、写真家の清水盟貴(70歳、最年少)、それに飛び入り参加の元長野支局デスクの横山敏彦、諏訪清陵高校出身で長野支局員だった中谷範行の各氏と、小生(堤)。

 今回、恒例の「信濃の国」の合唱はなかった。しかし、信州を愛する気持ちは誰も変わらない。黒岩夫妻は昨年、南アルプス「下栗の里」へ行った。「長野支局にいるとき、下栗には車道がなく、歩いてしか行けないのに、テッペンには車が走っているという話を聞いた。いつか行ってみたいと思っていた。日本のチロルと呼ばれているが、信州にはまだこんなところが残っている。感激した」。

写真は、前列左から清水盟貴、米山郁夫、飛田紀久子、大熊一夫、倉嶋康、荒井清、小川悟、半田一麿。後列左から清水(宮内)保雄、寺村敏、黒岩千鶴子、横山敏彦、長崎和夫、大島幸夫、黒岩徹、中谷範行、堤哲。(2019年2月12日、プレスセンタービル10F「アラスカ」で。)

(堤 哲)