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2020年2月28日

決行して“血行ばしばし” ウイルス撃退「ゆうLUCKペン」42集刊行中止するもんか! 爆笑の集い

 ……無観客だ延期だマスクだ消毒だ一斉休校だ非常事態だ、世間は某政権の「国家主義」に従うしかなく、なんか昭和15年のような一億総動員情勢ですが、毎日新聞OB文集「ゆうLUCKペン」同人会員仲間は『戦局は茲まできた。竹槍では間に合わぬっ』精神?で大集合しました。国家の命令には逆らうのだ。

 「ゆうLUCKペン」42集は2020年2月26日刊行(227ページ)。それを祝う刊行パーティが同日パレスサイドビル9F「アラスカ」で開催されました。マスクなんぞしている奴はおらず、70歳80歳90歳面々15人。

 「ゆうLUCKペン」42集は『私の履歴書 人に歴史あり 自分史 ファミリーヒストリー』。みなさん筆に心が入った入った。胸を打つ物語ばかりです。国民学校時代の事件・事故・騒然とした社会……戦前戦後のハザマを乗り越えて来た人生論が読ませます。「ひゃー! あの人、こんな体験があったんかいな。すっげエわー」というような、初めて聞く意外な事柄が相次いで書かれています。

 「九回裏二死満塁ツースリー 俺のベースボールクラシック」「ニューオーリンズでブルースの女王に会った噺」「毒キノコを食って味覚分類学を研究」「終の住家で戦争中の懐かしい川を思う今」「おカネは入ってくる代わりに支出も多い。文筆業に向いている、との星占術をいただいた人生」

 「あこがれの府立一高に入学して学徒出陣があったこと」「何だこれは…… いままでの俺と違っちゃったのか。解脱と開眼で霧が晴れた日」「石原裕次郎とがっちり握手、美空ひばりとの一席……」「死の淵を一か月。食と健康は切り離されないのだ」「12歳で会社の給仕をしなければならない昭和17年頃。某氏との出会いがあればこそ」

 「北京で生まれて免許証返納までの怒り・爆笑・悲しみ・喜び」「名字が同名の神社を熊野古道まで行って尋ねたら天照大神との所縁を知る」「満蒙支那の低気圧……編集局ミナミ酒場の旅一座と、ガキ事件の数々」

 「胸を揺さぶる醍醐味……あの生命観を知る喜び、幻走組曲メジャーシックス」「40歳の母親が突然アメリカ留学して……私の国際血脈は始まった」「シカゴの北280キロ、グリーンベイ市へ行って、人生勝つしかないを知る」「雷のごとくなり……富士山大爆発を学ぶ」「支局・通信部を八回もの異動を経験、40歳にして惑う」「新聞記者の原点……それは集団疎開での差別と学校の宿題だった」「都市対抗野球と選抜高校野球をがっちり担当して球場に住み続けの記」「米屋から製材工場をやっていた家に生まれ……大火に3度も遭った」「自分史は中途半端に生きた罰 孫だけに記す 外に展けず」「社会部時代の特ダネ写真は某国主席の某子息だった」「大学入学も毎日新聞社もすべてエンコエンコで履歴書不要、ぼーっと生きてきた、わっはっはの記録」

 毎日新聞入社以後、あっちこっちの部署を巡って、あんな記事こんな記事を書き、特ダネを書いたか書かなかったかどうだったか、どっちでもいいけれど、とんでもない紙面を作ったり立派な紙面を作ったり、俺にしか出来ない事柄・事件も多彩。自由を謳歌させてくれた毎日新聞記者を「しっかり楽しんだ」のでした。困難も少しはあったようですが、好きな仕事をつづけられて幸せでした。だから、自己免疫力の高さを今誇っておるんヨネ。オーケーオーケー。

 ゆうLUCKペン第42集を、一部1000円でおわけします。
 購入・問い合わせは幹事・中谷(080・1027・9340)まで。

(諸岡達一・記)

「ゆうLUCKペン」42集・執筆者および刊行パーティ出席者(順不同)
▽中谷範行▽大島幸夫▽松上文彦▽野島孝一▽神倉力▽横山敏彦▽堤哲▽加納嘉昭▽大住広人▽福島清彦▽本田克夫▽松﨑仁紀▽糟谷雅章▽鳥井守幸▽今吉賢一郎▽半田一麿▽舟橋渡一▽山埜井乙彦▽渡辺直喜▽髙杉治男▽倉嶋康▽藤川敏久▽石綿清一▽岩崎鴻一▽斎藤文男▽澁澤重和▽諸岡達一▽北村勝彦(毎栄・ゆうLUCKペン事務局)