集まりました

2021年4月23日

生き延びたシン・二金会「オリンピックの舞台裏」に15人参加

 竹橋は遠くなっても、新聞が身近にある時間は変わりません。そんなOB・OGが集まった勉強会、二金会がこの4月、再出発しました(正確にいえば、OGはまだいないので募集中)。二金会の活動については、何回かこの毎友会ホームページでもお伝えしましたが、今回は改めて近況報告です。

ズーム画面で生き延びる二金会(4月9日)

◆ズームの集まり兵糧尽きる◆

 「再出発」と大げさにいったのは、なんとか生き延びたからです。

 毎日新聞の現役記者をゲストに招き、ニュースの現場のいまを話してもらい、こちらは気になることを尋ねる。まあ、意見開陳に及ぶこともありますが、そんな集まりを毎月、続けてきました。第二金曜なので「二金会」。2020年3月まではパレスサイドビルに集まっていたけれど、新型コロナウイルスのせいで対面はかなわない。はやりのズーム会議に切り替えました。

 休会をはさみながら今年3月まで6回続いたところで兵糧切れです。なにしろゲストの後輩記者にわずかながらも謝礼を払うのに、出席者から会費は集めない。当然、手持ちの積立金も底をつく。さて、どうしたものか。

◆年会費集めて再出発◆

 幹事連中がメールで相談し「年会費1万円前納制。払った人にだけ案内を出す。欠席しても払い戻しはしない」と条件を決めました。50人近いメーリングリストに参加を募り、合わせて50代から60代前半の「若手新人」にも声をかけました。

 私など、会費振込専用の銀行口座をオンラインで作ってはみたものの「10人手をあげてくれれば、1年は持つんだけど、難しいかな」と気をもんでいました。意外や意外、賛同あるいは新規入会の返事は30人も集まりました。もっとも4人ほど会費をいまだに振り込んでいない。早く払ってよ。

 世の中、「シンゴジラだ」「シンエヴァンゲリオンだ」と「シン」ばやり。「こりゃあシンニキンカイだね」と安堵する仲間もいて、ともかくも生き延びたというわけです。

◆4月は「オリンピックの舞台裏」◆

 早速、4月9日の集まりは「やっぱりオリンピックだろ」と、何が「やっぱり」かわからないものの、小坂大・コンテンツ編成センター次長兼東京五輪パラリンピック報道本部長(3月まで東京運動部長)にお願いしました。それにしても長い肩書だ。オリパラの開催是非から毎日新聞の取り組みまで舞台裏をじっくり聞いて、あれこれズームの前で2時間半、みんなでしゃべりました。

 「中止しろ、と社説で書かないのか」「いついつのオリンピックのだれそれの記者会見はしびれた。みんなストーリーがあるんだよ」「北朝鮮が参加しないといったのは、実は・・・」

 商業主義、政治とスポーツ、開催か中止か、スポーツジャーナリズムの行方、デジタル報道と五輪。論点は広がるばかり。これはいつものことです。ゲストの小坂さんの「何をどう書けばいいのか」「いままでの五輪報道でいいのか」という危機感は伝わりました。

 出席はゲストと会員あわせて15人。乗車中の新幹線から参加が1人。ズーム・ミーティングに入れなかったのは、確認できただけで1人。大学教員の会員もいて、教えている学生2人も加わりました。

◆言わなきゃよかった見逃し配信◆

 会合が終わって幹事はやれやれ、とはいきません。新企画で、ズームを録画しユーチューブにアップして会員だけに公開する作業が残っている。「参加できん人にも『見逃し配信』ありまっせ。会費払った人に損はさせません」などと会員募集の「エサ」に掲げた手前、やらないわけにいかない。

 全部で147分12秒の長編動画。5本に分割し、動画の転換やらアップやら、3時間もパソコンとにらめっこの夜なべ仕事となりました。「見逃し配信なんて言わなきゃよかった」とぼやいても後の祭り。もっと簡単な方法ないの、と幹事団のIT技術部長が研究しているはずだけど、素人のことゆえどうなることか。

 なお、URLを知らないとアクセスできない「限定公開」とはいえインターネットで動画を流し、かつ自由な議論を確保するため、こんなルールを作っています。「講師」とはゲストの記者です。

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・出席者が万一、講師の発言を引用する場合は講師の許可を得る。
・講師が「ここはオフレコで」と断れば、出席者はオフレコを守る。
・大学教員の会員が指導している学生を連れてくることもある。その場合、学生がSNSで勝手に発信しないよう教員が責任をもつ。
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 何から何までオンラインになってしまいました。二金会もいつまで続くことか。豊かな会費を使い切るような対面会合が楽しみです。

(中井 良則)