集まりました

2025年1月22日

奥さまも参加した高木康紀さんを偲ぶ会

 高木康紀さんを偲ぶ会が、高木さんを慕う女性たちが集まって、2025年1月9日夜、パレスサイドビル B 1 赤坂飯店で開かれました。高木夫人もご参加いただきました。

 高木さんは69入社。浦和支局、山形支局、社会部、青森支局長の後、デジタル編集部勤務。デジタル編集部(当時)の時、TBSのBS・CSニュース番組の1つのコーナーに「本と出会う」という週1回の番組を企画し、その制作を続けることになりました。

 女性たちは、デジタル編集部と「本と出会う」で一緒に仕事をした方々です。

 
写真、前列中央が高木佳代子さん、その左TBS内部監査室須郷信二さん、右が高谷尚志。後列右から小山美香さん、磯和睦美さん・磯和春美さん姉妹、長尾美和さん、水谷早希さん、橋本明子さん。

 須郷信二さんはTBSで「本と出会う」を番組に組み込む担当でした。最初の頃はまだ電送システムがなかったとのことで、高木さんが撮影編集したフィルムを大きな袋に入れて TBSまで搬入してきたとのことでした。

 「本と出会う」の若干の説明をしますと、それぞれの分野で活躍されている方にご登場いただき、最初に現在の活躍の模様を語っていただき、その後に心に残った本を1冊取り上げてどこに感銘を受けたのか印象深かったのかについてお話しいただく。女性キャスターがご登場の方にいろいろ質問をしながら番組を進めていくというコンセプトになっています。

 読書好きの高木さんならではの企画です。先方から提示された本については、撮影日までに高木さんはもちろん女性キャスターも読んでいくという知性と体力が問われる過酷な番組です。

 2000年12月から2011年3月まで、10年余。登場人物も池田理代子、阿木燿子、ジュディ・オング、山本富士子、里中満智子、仲道郁代、坂東真理子、松村由利子、ドナルド・キーン、サイデンステッカー、鹿島茂、松岡正剛、吉村作治、日野原重明などとなっております。

 初代のキャスターが小山美香さん。小山さんは、サンデー毎日で取材編集の作業をされていたことがあります。当時高谷はエコノミスト編集部におりまして、 隣のサンデー毎日に何とも可愛い子が活躍している。高木さんが本と出会うのキャスターを探しているというので、その頃小山さんは結婚(サンデー毎日編集部内婚)をきっかけに、サンデー毎日の仕事は離れていたのですが、推薦したところ高木さんはすぐに気に入って、スタートしました。

 小山さんが懐妊・出産となったため、次のキャスターを紹介したのが橋本明子さん。橋本さんは、水戸支局からエコノミスト編集部。水戸支局の時の支局長の一人が政治部の土屋繁さん。実は、高木、土屋、高谷はディズニーランド隣の新浦安駅が最寄り駅で、なんとなくお酒を飲む仲に。土屋・高谷の下にいた女性ならばオレも友達と、高木氏はしきりにエコノミスト編集部にやってきては橋本さんにアプローチ、デジタル編集部の長尾さん、水谷さんといつの間にか飲み仲間になっておりました。

 水谷さんは、昔はお酒が強かった印象ですが、今はお酒も控えられヨガもなさるという健康第一の生活とか。変わったね。高木さんにスペイン料理、スペインワイン、フラメンコ鑑賞に連れて行っていただきましたとのことでした。

 橋本さんは結婚出産子育てをきっかけに毎日を退職され、母校の国際キリスト教大学事務局へ転職。紹介いただいた2代目キャスターがご主人の海外赴任に伴い、海外へ。 3代目を探さなければなりません。2代目はこの日は欠席。

 その時、高木さんと、デジタル編集部でご一緒だった磯和春美さんが、うちの妹が以前アナウンサー職なんです。その昔女子大生の頃、篠山紀信撮影の「週刊朝日」女子大生シリーズで表紙を飾ったという経歴もある。もうこれで決まりですね、三代目、磯和睦美さん。小さいお嬢さんを連れて仕事場に現れていまして、高木くんは何々ちゃん、といって大変可愛がっておりましたが、あの小さいお嬢さんはどうされました?結婚しママになり、ということは睦美さん 、おばあちゃま。ハイ、ババです。

 磯和春美さんは、浦和支局、東京経済部、デジタルメディア局長、東京代表室長などを歴任され、少し早めに切り上げ、大阪が拠点のマンション建設の大末建設取締役。日頃のオフィスは東京ですが、大阪にはちょくちょく出かけるそうです。

 高木佳代子さんは浦和市長秘書室勤務、 高木さんは浦和支局、なんとなく分かりますね。 その後の山形支局勤務の時はともに山形で暮らしたとのこと。

 長尾さんは山形ご出身なので、 デジタル編集部ではもう同郷の意識ですね。さすがに青森支局長の時は単身赴任してもらいましたが、ねぷた祭りはしっかりと見に行きました。

 もう退職して随分経つのにこんなに女性たちに気に留めていただいてありがとうございましたというのが夫人の感想でした。

 なお高木さんは大阪の住吉方面の高級住宅街のお住まいで、ご近所にいたのが、南海(現ソフトバンク)ホークス、親分こと鶴岡一人監督。監督の息子と高木くんは小学校同級生で親分のうちに遊びに行くと、ボン、風呂に入るか。親分に背中を流してもらったという貴重な体験をされています。

 もういつも苦虫を噛みしめたような親分がそういう優しいとこがあったのねと感心したものです。席上、この話も披露させていただきました。

 お酒と読書を愛し、しかし、もう少しお酒を控えればいつまでも女性たちと楽しい時間を、と思いますと、残念な思いが募ってまいりました。

 高木康紀氏、2024年10月23日死去、79歳でした。

(高谷 尚志)

 69入社は、2024年1月に山本進(享年78)、10月に高木康紀、11月に高尾義彦(享年79)と1年間に3人も亡くなった。同期に政治部井上義久(97年没51歳)、整理本部松崎仁紀さんらがいる。松崎さんとは1980年から82年まで警視庁捜査1課を担当した。「厳しい勤務の間も酒と煙草を愛し、飄々と取材にいそしんだ彼の姿が目に浮かぶ」と松崎さん。