元気で〜す

2024年6月28日

シャッターは左手人さし指で、江成常夫さん87歳

 6月27日付の東京新聞で、写真家江成常夫さんが紹介された。10月8日に88歳、米寿を迎える。記事にこうある。

 「江成さんが左手でカメラを構えた。右手は支えるだけ。握る力がないからだ。角度と距離が決まると、左手の人さし指でシャッターを押す」

 「朝に夕に庭に出ては花や生きものを撮る。花ならば美しく咲いた真っ盛りから、落ちて朽ちるまで。人間に例えれば若者から壮年、老人、そして死後までを撮る」

 「海外の戦跡の取材は体力がいる(ので難しい)。でも仕事への思いは残っている。それが庭先に向けられているんです」

 「最後まで人間の愚かさというか、煩悩が頭に詰まっているんでしょう。何が残せるか分かりませんが、長生きして撮り続けたいと思っています。人生100年の時代に甘えて」

 被写体に迫る目が鋭い。62年入社、74年退社。NYで戦争花嫁と出会い、カリフォルニアで取材、『花嫁のアメリカ』が木村伊兵衛賞を受賞。土門拳賞も中国残留孤児を追った『シャオハイの満洲』で受けている。

(堤  哲)