元気で〜す

2024年7月16日

毎友会に新入会の元キャンパる編集長、内山勢さん。「地域ジャーナリスト」として、大学講師に合気道に、新生活への思い

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剣術の稽古
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相手に技をかける

 6月27日に人事部などに社員証、社有パソコン、スマートフォンを返却したときに、あーこれで毎日新聞と完全におさらばするんだという実感がわきました。一抹の寂しさとともに、7月からの新生活への思いが交錯しました。先輩の皆さんも、退職時にはこんな感慨だったのだろうかと思いをはせました。

 6月30日にfacebookで、会社を定年退職した旨の報告とこれまでのご支援に対する感謝の気持ちをお伝えしたところ、166の「いいね」があり、こんなに多くの人とつながっていたのかと自身驚きました。一人一人にメッセージを書いているところです。その中で海外にいる方が何人もいることがわかりました。今回連絡できたのは、英国(ロンドン)、シンガポール、インドネシア(ジャカルタ)、マレーシア、エジプト(カイロ)です。私のネットワークは知らないうちに世界に広がっていました。

 退職後の生活は、みなさん各々だと思います。再就職や単発の仕事をする方、大学の講師(教授や非常勤講師)など教育機関に通う方、フリーライタ―として業務を請け負う方、NPO法人などでボランティアに取り組む方、趣味にいそしむ方、散歩などをしながら悠々自適に過ごされる方、それぞれの生き方があると思います。
 私の場合、前記のいくつかが重なりそうです。

地域キャンパるの取り組み

 現役時代の後半は主に教育事業を担当しました。「教育と新聞」推進本部(その後組織の改編で、教育事業本部→大学センター→教育事業室→事業推進室)では、(とうきょう)キャンパるとNIEのかたわら、3大学(宇都宮大学、静岡大学、神奈川大学)で授業を担当し、毎日新聞の周知と普及に努めました。授業では取材・インタビューの基礎を学んでもらいます。地域活性化に取り組んでいる人を探し出し、インタビューをしてそれを記事化し、県版に掲載します。県版の合理化で毎日新聞デジタル内の@大学サイトに移行しました。授業では学生たちの新聞離れを肌で痛感するとともに、一人でも多く、毎日新聞に親しんでもらいたいと思って取り組んできました。授業は退職後も続けます。

 キャンパるで培った「学生にジャーナリズムのだいご味を伝える」ことは、メディアサークル(とちぎキャンパる、しずおかキャンパる、かながわ・キャンパる)でも続けており、その中には、地元紙や地元放送局に就職するひとを何人も輩出しています(2018年4月から始まったしずおかキャンパるは特にマスコミ志向が強く、これまでに中日新聞、福島民友、静岡新聞・SBS=4人=に送り出しています)。

 県版で掲載されていた地域キャンパるは、県版の合理化で毎日新聞デジタルの中の@大学https://mainichi.jp/univ/サイトに移行しました。退職後は更新ができなくなりましたが、これまでの記事はアーカイブとして見ることができます。今後は3地域キャンパる合同で独自のホームページを立ち上げ、SNSのnoteと合わせ、学生視点の地域情報を発信していきます。そのことにより、地域活性化のお手伝いをしていきたいと考えています。新たに作った名刺の肩書きも、地域ジャーナリストとしました。大学のテキストで使う「地域メディア」の電子書籍を現在執筆中です。

 大学で非常勤講師を担当した先輩方はご存じだと思いますが、非常勤講師の謝礼は、手間や移動時間を考えると、時給換算にすると高校生のアルバイト以下です。それも静大は会社の寄付講座で始まったので、いまでも交通費しか出ていません。完全なボランティアです。退職を機にやめてもよかったのですが、それでも続けるのは、大学生に新聞や情報発信の重要さ伝えることのやりがいでしょうか。

 年金と大学講師だけでは生活が苦しいので(孫のお祝いや、居酒屋で気軽に飲める程度の小遣いは稼ぎたいと思っています)、7月から某週刊誌で業務委託記者をやります。さらに、フリーライタ―として随時業務を請け負う予定です。

合気道に汗を流す

 仕事だけだと味気ないので、定年後を見据え5年前から60歳の手習いで、合気道を始めました。高校時代から剣道をやっていたのですが、体力の限界を感じ、年をとっても続けられそうな合気道を選びました。土曜日午前が稽古日で、私は60代で若手の方で、最高齢は83歳です。白帯が多くお互い切磋琢磨しています。80歳を過ぎても元気に稽古をしている姿は、わたしの人生モデルです。

 週末は畑もやっており、また、キャンパるOBOG、ランニング仲間らと山に登ったりお酒を飲んだりしています。

 働くのも武道をするのもお酒を飲むのも基本は健康です。健康でないと何もできません。健康の維持に気を付けていきたいと思います。
 皆様のご多幸とご健勝をお祈り申し上げます。

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3地域キャンパるサイト(毎日新聞デジタル@大学倶楽部内)

 内山勢(うちやま・つよし)さんは、新潟県出身。1983年4月毎日新聞社入社。山形支局を振り出しに、サンデー毎日編集部、大阪社会部、エコノミスト編集部、静岡支局次長、東京経済部、中部本社経済課長、日本BS放送(BS11)プロデューサー、キャンパる編集長などを歴任。2024年6月30日定年退職。宇都宮大学非常勤講師、静岡大学客員教授、神奈川大学非常勤講師。剣道三段、弓道初段、合気道四級。フルマラソン17回完走。メールアドレス: