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2018年10月10日

2018秋の社会部旧友会懇親ゴルフ会

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 田中正延さん(79歳)がいった。「54年前のきょう、東京五輪の開会式でした。その時の取材配置表を磯貝喜兵衛さんが保存していたのですが、私は語学要員でした」

 1964(昭和39)年入社の1年生だった。正延さんは、ドイツ語要員。前橋支局から動員された。ちなみに同期入社の語学要員は、他に英語の杉本良夫(浦和支局、豪ラトローブ大学名誉教授)・黒岩徹(長野支局)、ドイツ語の中安宏規(千葉支局)、スペイン語の滝本道生(京都支局、2004年没、62歳)。

 正延さんの語学力は、棒高跳びの決勝で試された。9時間10分の死闘を制したのは米ハンセン選手だが、敗れた独ラインハルト選手の記者会見に動員された。

 翌日の朝刊は、社会面トップで、そのドラマが報じられた。

  より高く……気力の闘い
   よくぞ!棒高の両雄
    疲れ、空腹、寒気に耐えて
  3万の目、夜空にくぎづけ

   

 10月10日、社会部旧友会のゴルフ会が若洲ゴルフリンクスで開かれた。第56回。優勝は、93歳牧内節男さんだった。グロス106、ネット73。「ハンデが甘すぎる。優勝を辞退したい」と牧内さん。

 この会は、70歳以上にプラスハンデをつけている。70歳?+2、75歳?+4、80歳?+8、85歳?+12、90?+20。90超は1歳ごとにさらに+1。

 牧内さんの持ちハンデは10。それに年齢ハンデを加算して、ハンデ33だった。

 「90歳を超えて、なおこの元気。参加者全員の励みになります」、「牧内さんのグロスを下回った人から1打100円の罰金をとるか」という意見も出た。

 「木刀を毎朝振っている。最近は100回がきつくなって、50回。ついでにゴルフクラブも振ります。東京五輪の2020年までは元気でいたいと思います」

 やはり日常の鍛錬がスコアにつながっているのだ。

 初参加は宗岡秀樹さん(70歳)。参加13人の平均年齢は79・3歳だった。

 表彰式の前に全員が近況を報告するが、冒頭の正延さんの発言もこの場でのこと。1964年同期入社の石黒克己さん(77歳)が「最近、千代田区観光協会の会長になりました」と報告、注目を浴びた。

 皇居も、官邸も、国会も千代田区にある。東京駅、丸の内のビル街、帝国ホテル。毎日新聞社もである。HPに「千代田区の魅力を高め国内外の人々との交流を促進し、もって地域文化の維持発展及び地域経済の活性化に寄与することを目的として、活動しております」とあった。

(幹事・堤 哲、76歳)

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前列右から石黒克己、牧内節男、永井康雄(87歳)、勝又啓二郎(78歳)、堤哲。
後列右から田中正延、宗岡秀樹、吉沢孝(79歳)、川合多喜夫(82歳)、澁澤重和(78歳)、山本進(73歳)、畝村治男(80歳)、大島幸夫(81歳)=敬称略