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2018年11月22日

新聞を鉛筆でそっくり再現した絵画展

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 新聞の1面を鉛筆で一字一字正確に描いて、その上に自画像を重ねる。

 東京ステーションギャラリーで開かれている「吉村芳生 超絶技巧を超えて」展で、毎日新聞2008年10月8日付朝刊1面を正確に描き切った作品が展示されている。

 タテ146センチ、ヨコ109.1センチ。新聞を2.7倍に拡大して、凸版見出しも、記事も、広告もすべて手書きした超細密画だ。

 「新聞と自画像」シリーズで、毎日新聞だけでなく、朝日新聞、読売新聞、日経新聞、中国新聞も同じ手法で描いている。

 新聞シリーズの始めは、1979(昭和54)年11月8日から21日間、英字紙ジャパンタイムスを版画の手法で写し、鉛筆で描いた。26歳の時、上京して取り組んだ。

 実際の新聞の1面に、1年間毎日自画像を描いた作品も展示されている。他にもびっくりするスーパーリアリズムの作品が並んでいる。ぜひ一見を!

 同展は、2019年1月20日まで。東京ステーションギャラリーは、東京駅丸の内北口の改札口わきにある。作者の吉村芳生は、2013年12月6日逝去、63歳だった。

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(堤 哲)