2019年6月28日
あとわずかで閉幕、Bunkamuraザ・ミュージアム「印象派への旅 海運王の夢」
渋谷Bunkamuraザ・ミュージアム「印象派への旅 海運王の夢 バレル・コレクション」展へ行った。今月30日までだから滑り込みセーフだ。 実は、あまり期待していなかったのだが、バレル・コレクションのスゴサに圧倒された。
グラスゴーの海運王ウィリアム・バレル(1861~1958)が集めた作品で、美術館の改修工事に伴い、作品が海外に持ち出された。2020年に再開する。
もうひとつ。展観の最後に「写真撮影可能」があった。日本の美術展では、珍しいのではないだろうか。
あと何日もありません。駆け込んでください。
最後に美術展のHPの案内をコピペします。
―—産業革命期に英国随一の海港都市として栄えたスコットランド・グラスゴー出身のウィリアム・バレルは、若くして家業の海運業を手伝い始めた後、船舶の売買で大成功し「海運王」と称されました。
少年の頃から美術品に関心を持っていたバレルは、1890年代から1920年代にかけて主に画商アレクサンダー・リードから作品を購入し、ペプローやメルヴィルなどスコットランドの画家をはじめ、クロホールなど特にグラスゴーで活躍した画家の作品を好んで集め、徐々にフランス絵画にも興味を抱くようになりました。同時に古今東西の美術工芸品の収集にも意欲を燃やしました。
1944年、バレルはコレクションのうち何千点もの作品をグラスゴー市に寄付し、それが美術館「バレル・コレクション」となりました。美術館建設に関しての条件は大きく二つ、「大気汚染の影響が少ない郊外に作品を展示すること」「国外に持ち出さないこと」でした。厳しい条件の中、本展は本国のバレル・コレクション改装に伴い、奇跡的に実現した展覧会。9,000点以上にも及ぶ同コレクションの中から西洋近代絵画を中心に、計80点の作品をご紹介します。英国でしか見ることのできなかった海運王の世界屈指の夢のコレクションを、渋谷でご堪能ください!
(堤 哲)