2019年8月5日
クリッピングサービスの「内外切抜通信社」が元気だ
元社会部の近藤義昭社長(77歳)によると、世界で最初の新聞切抜会社がパリで生まれたのが、今からちょうと140年前。1879年(明治12年)のことだ。
日本では、それから11年後の1890年(明治23年)3月1日に「日本諸新聞切抜通信」が発足した。
「一に時勢を知り二に自己の名誉信用を維持する、此社会に業を営む人々の須更も怠る可からざる所ならん、時勢を知ると信用を維持するの機関、即ち新聞紙にして一日新聞紙を讀ざれば一日の時勢に後れ、又一たび新聞紙に我名誉を損するの記事を載らるれば直に夫だけの信用を失ふ、故に新聞紙を閲読するは何人も必要とする所なり。(中略)切抜の通信に拠りて必要の事件を知り、時勢に遅れざるを得、又自己の信用を維持するを得る」
これが設立趣意書である。近藤社長は、この3月1日を「切抜の日」と制定して、クリッピングサービスの重要性をPRしている。
内外切抜通信社(本社:新宿区大久保、毎日新聞社早稲田別館)の創業は、80年前の1939(昭和14)年。周年事業の一環として、毎日新聞WEB版に企業紹介の記事広告を掲載している。
人間国宝に内定した講談の神田松鯉師匠が見学する設定だ。https://mainichi.jp/sp/shori-kirinuki/report_01.html
内外切抜通信社は、毎日新聞グループ会社のひとつである。
(堤 哲)