2020年8月24日
さよなら「豊島園」
地下鉄にこんな中吊り広告が出ていた。西武鉄道の車両だったのか。
豊島園の思い出は、「くりくり」につながる。1977(昭和52)年6月に創刊したタブロイド判の週刊新聞だ。
「くりくり」の題字の上に
Teen‘s Space, Go Go Go!!
若者、中高校生向けの情報紙をうたった。
豊島園は、この情報紙に最初に反応したひとつである。早速「くりくりフェスティバル」を企画、読者参加のイベントを実施した。
広報に荒川圭一郎さんがいた。くりくり編集部によく顔を出した。
西武百貨店も、くりくり専用スペースをつくった。女性社員が「くりくりおねえさん」になって、来訪者のお相手をしてくれた。
今、くりくり野球大会が西武ドーム球場(メットライフドーム)で開かれているのも、その延長線にある。
豊島園が開園したのは、1926(大正15)年である。ことしで94年。今月いっぱい、8月31日で閉園する。閉園記念イベントが行われている。
跡地は東京都が公園として段階的に整備する計画になっている。その計画の一環として、「ハリー・ポッター」の映画撮影で実際に使われた衣装や小道具などを展示する「スタジオツアー東京」を2023年にオープンする。広さは約3万平方メートル。ロンドンの「メイキング・オブ ハリー・ポッター」に次いで世界で2番目の施設になる。
(堤 哲)