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2020年10月12日

大治朋子著『歪んだ正義』が読売新聞書評で紹介されました ― 都内でトークイベントも

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読売新聞10月11日付朝刊「本よみうり堂」12ページ

調査報道、裏話楽しむ 大治記者イベントに大学生ら150人 /東京

毎日新聞2020年10月11日 都内版

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 毎日新聞の大治朋子専門記者による「歪んだ正義~『普通の人』がなぜ過激化するのか」(毎日新聞出版)の出版を記念したトークイベントが6日、オンラインで開かれた。大学生など約150人が参加し、調査報道で知られる大治記者の取材の裏話などを楽しんだ。

 大治記者は1989年入社。2002~03年の防衛庁(当時)による個人情報不正使用に関する報道で新聞協会賞を2年連続で受賞したほか、米国の対テロ戦争の実態などを追った長期連載で10年度ボーン・上田記念国際記者賞を受賞した。

 イベントは毎日新聞麻布赤坂販売所(港区麻布十番)3階イベントスペースから、ウェブ会議システム「Zoom」で中継された。大治記者は冒頭、新型コロナウイルスの流行に伴い現れた「自粛警察」を例に暴力のメカニズムを分析。「ストレスがたまると人を攻撃する癖のある人は元来いるが、理性が蓋(ふた)をしている。今回そうした行為に走った理由は、自尊心と承認欲求を満たすためと思われる」と指摘した。

 イベント後半では参加者の質問に答え、調査報道で大事にしているポリシーなどを披露。「自分がいつも大事にしているのはQOL(人生の質)を上げる報道。そのタネはどこにでも転がっている」などと話した。

(千代崎 聖史)