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2020年10月19日

ユーチューバー始めました! さなちゃん、こと真田和義です

 来年4月に古希だというのに、この夏からユーチューブ(YouTube)を始めた。おっかなびっくりだったが、動画撮影と編集にはまって、BGMで音楽も再発見、楽しくて仕方がない。チャンネル名は「さなちゃんの人生100年ちゃんねる」。毎友会のみなさま、ぜひ登録をよろしくお願います!

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サムネイル画像。これがYouTubeの一覧となり視聴者を誘うので、とても重要
https://www.youtube.com/watch?v=s1OmPjcZLKo

 孫のような先輩ユーチューバーのサイトによると、視聴者登録1,000人、再生時間合計4,000時間の基準を超えると、広告収入で一攫千金になる。ほんとかいな。これはファクトチェック不要。夢として受け止めている。8月7日からスタートして10月18日現在、計40本を投稿。登録者数60人超、再生回数1,000回、再生時間60時間。人気俳優でもイケメンでもない69歳の高齢者の動画を見てくれる温かいファンに感謝するばかりだ。

 さて、記念すべきアップ第1回は「キャンプ・ごはん クリガニのトマトソース煮」。北海道の東、北方領土を望む尾岱沼のキャンプ場で19泊20日間、テントを張った。地元・根室でジビエ研究家としても知られる北海道報道部、本間浩昭記者の協力で、「キャンプ飯」を計8本撮影した。動画の冒頭では北方領土返還を願う自作のタップダンス「ノック」(領土返還の固いトビラを叩く趣旨)で飾った。合板ボードを持ち込んで、その上で踊ったのだ。自分でも「よく、やるよ」と思う。

 なぜ、こんなことに手を付けたのか。平均寿命が女性87.45歳、男性81.41歳の時代だ。100歳以上は8万人もいる。酒漬けの自分が、それほど長生きするとは思えないけれど、新聞記者時代に培った取材力、企画力をこれからも人生で生かすにはどうすべきか、思案した。このまま朽ちたくない(笑)。やはり、デジタルだろう。新型コロナの非常事態で世界の「絆」を強めるには益々、インターネットの技量が必要になる。かつ、社会貢献になる内容も発信して人生を楽しみたい。

 サイトには、どうやってユーチューバーになり、成功するかの「チュートリアル」、つまり基本操作教育プログラムの映像があふれている。優しい若者たちが講義してくれるのだ。

 7月に東京から札幌に引っ越し、当地のヨドバシカメラ、ビックカメラで親切な店員に撮影機材の予算を伝えて教えを請い、ソニーのハンディカム、カメラに取り付ける専用マイクロフォン、三脚の三点セット合計73,569円で購入した。のちほどにナレーション録音用の高性能マイクロフォン6,498円も必要になった。安いのはノイズが入ってダメだ。

 さて、動画編集の機材は液晶画面が壊れたノートパソコンと、ずっと以前、秋葉原で買ったモニターがあるので大丈夫だが、問題はソフトだ。無料のお試しソフトはある。メーカーのウォーターマーク(透かし)が画面に入る。ちょっと、興覚めじゃないの。購入すると、透かしはなくなるという仕掛けだ。完全無料もある。技術的に少し、難しい。

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撮影・編集機材。ノートパソコンは液晶画面が壊れている。中央は専用マイクロフォンを装着したハンディカム。下は黒い三脚、上は自撮りの顔を美しく照らす(笑)円形ライト

 しかし、ソニーは偉い。自社でPlayMemoriesという簡単ソフトがある。有料の本格ソフトに比べると、画面にアニメが飛び込んだり、文字が踊ったり、いくつもの画面が重なり合うなんてできないが、撮影した素材の切り貼り、結合、BGM挿入、変速など基本はちゃんと行える。これで動画編集はなんとかこなしている。

 さらにネタをどうするか。いろいろな画像を見ると、面白おかしく工夫する試行錯誤に満ちている。視聴率アップの奇策は、迷惑系ユーチューバーといわれる若者は食品を買い、代金を払う前に店内で食べる姿を撮影・投稿の暴挙(!)に出て、逮捕者まで生み出している。

 私には、到底、そんなことは出来ないので、日々の生活を基本的に追うことにした。ふるさと・北海道釧路市の自然や、今、住んでいる札幌の日常を紹介したりしている。「コラム ちょっと思うこと」も始めた。やはり、新聞記者の思いはささやかながら反映したい。

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 チュートリアルで先輩ユーチューバーが、こう強く言っている。①プライドは捨てなさい②人の話は素直に聴きなさい③数を重ねて質を高めなさい④何があっても諦めてはいけない―とね。別な若先生は、何が何でも100本アップを目指しなさい、と。これらの話をまとめると、ユーチューバーを目指す100人のうち、100本の手前で断念する人が99人だそうだ。この99人に入るか、残りの1人になるか。そのうち、結果は出る。

 ここまで来て、分かったことの基本中の基本はひとつ。健康であることだ。早起きも必須条件。体調が良くないと好奇心がわかない。アイデアが浮かばない。外に撮影に出る気がしない。69歳のルーキーが本物になるかどうか、健康と表裏一体だ。人生100年の時代、楽しく生きよう!

※真田和義さんは1975年毎日新聞社入社、2001年北海道支社報道部長として「旧石器発掘ねつ造」スクープで新聞協会賞、早稲田ジャーナリズム大賞、菊池寛賞受賞(取材班代表)。2005年ノーベル平和賞受賞のワンガリ・マータイ氏を日本に招きMOTTAINAIキャンペーン事務局長、常務執行役員、顧問を経て2019年退社