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2021年1月3日

「初春や生き方問わる年男」悠々…ことし96歳

 今年、年男である。8度目の「丑」である。生まれた時「この子は毛深いから情け深い男の子になります。大事に育てなさい」と産婆さんに言われたと母親がよく言っていた。思い当たるフシがないではない。若いときは「前しか見ていないから過去のことはおぼえていない」と豪語した。96歳になった今、前しか見ないといっても寿命はあとわずか4年しかない。

「初春や生き方問わる年男」悠々

 書くことしか能のない男である。本誌を忠実に書いていかねばならない。編集方針は「卓見、異見を吐き、面白く、耳よりの話を伝え、実用的なトークなどを発信、ホームページを通じて、平和と民主主義社会の発展に微力をつくすものとする」である。

 気になるのは「地球温暖化対策」である。異常気象により地球はますます災害が頻発して住みにくくなる。世界は化石燃料に依存する経済社会からできるだけ早く脱却しなければならない(日本の目標2050年にCO2排出実質0)。「新型コロナウイルス」は世界が情報を共有し、国情にあった対策を立て、開発したワクチンを早急に高齢者や弱者に提供する等難局に対処する道筋を示した。「地球温暖化対策」は全く同じである。米国の大統領がバイデン氏に代わったのはよい。早速パリ協定には復帰するであろう。バイデン大統領の試練は中国対応である。世界の覇権を狙う中国に対して対抗できるのはアメリカしかいない。中国とすぐに事を構えるということでなくアメリカ社会に生じた「分断」「分裂」をなくし、建国以来の「自由」「平等」の民主主義の実を示すことだ。さらに日本とともに豪州・インドを加えてインド太平洋での戦略的パートナーシップを強固にしたい。

 国内的に見れば東京五輪開催である。33競技339種目、約1万1000名。パラリンピック22競技、539種目、約4400名。それに観客、ボランティアが加わる。大会費用は1兆6440億円になる。それなりの経済的効果は期待できよう。危惧する向きもあるが「コロナ禍のオリンッピク」として成功と言わずとも無事に運営しなければなるまい。「規則正しい」「清潔」「おもてなし」「親切。丁寧」など日本人の美徳を十分発揮し「コロナ禍の五輪」を成功させたい。

 今年は10月までに総選挙がある。菅政権が続くかは判断が難しい。そろそろ小池百合子東京都知事が「中原の鹿を追う」機が熟したと見てもいいのではないか。政界にひと波乱起こりそうな気配がする。

 牧内節男さん(牧念人悠々)のHP「銀座一丁目新聞」2021年1月1日号の「茶説」である。8月31日に96歳の誕生日を迎える。

 100歳、センテナリアンまで「あと4年」。元気な初春のメッセージである。

 毎友会HPを見た牧内さんから一句が届いた。

 「初春や生恥さらし96年」悠々

(堤  哲)