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2021年7月2日

特ダネだった立花隆さんの訃報

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 今週発売の「週刊文春」(7月8日号)の立花隆特集で、その訃報の第1報が6月23日の毎日新聞1面だったことを知った。改めて調べてみると、朝日新聞、読売新聞も半日遅れの23日夕刊で初めて報道している。毎日ジャーナリズムの力を称えたい。

 元社会部長・東京本社編集局長の牧内節男さん(95歳)は、HP「銀座一丁目新聞」のブログ「銀座展望台」6月23日(水曜日)午前8時22分に立花隆さんの訃報をアップしている。

 その1週間ほど前、小林亜星さんの訃報が流れた時の「銀座展望台」(6月15日)。

 《なくなったのは5月30日。葬儀は近親者のみで行われた。

 5月30日に死去したというのに6月14日の事務所の発表までその死がわからなかったというのは新聞記者の怠慢というほかない。

 119番通報で病院に運ばれている。救急車が出動している。新聞記者が消防庁の救急司令室を覗けばその日のうちに亜星さんの死がわかったはずである。何でも発表待ちの新聞記者の実態がここにはっきりでた。新聞が売れなくなる理由の一つである。

 「努力しないものに成功はない」》

  訃報を大事にしてもらいたい、と思う。

(堤  哲)