2021年11月5日
「認知症110番」 クラウドファンディングにご支援を
認知症予防財団 冠木雅夫
毎日新聞OB、OGの皆さま、お元気でお過ごしでしょうか。もしお願いできればということで、クラウドファンディングの案内をさせていただきます。
認知症は今や国民的な関心事、大問題と言っていいと思いますが、認知症予防財団が実施している無料の電話相談「認知症110番」は運営費に困り、11月1日よりクラウドファンディングを始めました。期間は来年1月14日までの75日間、目標額は750万円です。もしよろしければ、可能な範囲(最小単位3000円です)でのご支援、あるいは関心のありそうな方々へお知らせしていただければありがたいです。
「認知症110番」は認知症の本人や家族の悩みにフリーダイヤル(0120 654874 毎週月・木の10~15時)で相談を受ける窓口です。同様の電話相談は今では全国各地にありますが、その先駆けとして約30年前に始まったものです。相談はベテランの専門家(看護師、公認心理師、ケースワーカー、介護福祉士など)が応じており、高い水準を保っていると自負しております。どんな相談でも親身に対応することがモットーで、中には他の電話相談では納得がいかなかったり断られたりしたという方もおられます。
認知症予防財団は、毎日新聞社が創刊120年の記念事業として、経済界から計3億円の寄付を募って設立した財団(当初は「ぼけ予防協会」)です。2010年に公益財団法人に衣替えしました。発足後まもなく電話相談を始めたほか、シンポジウムなどの啓発活動、認知症や介護に関する調査・研究、機関紙や出版、ウェブサイト運営などを行っています。専従2人、アルバイト1人のこじんまりした組織です。近年の収支は、年間の総経費は3千3百万円強、それに対し収入は2千万円弱(内訳は本社及びTBS、毎日放送からの賛助金が計約900万円、事業収入と資産運用益など)。つごう千数百万円の赤字で、残念ながら資産を食い潰しながら続けているのが実情です。
創設以来の諸先輩方の尽力により、大口のスポンサーが支えてくれた時期もありました。しかし、最近はコロナ禍もありスポンサー探しは厳しい状況です。生損保、製薬、不動産など、いくつもの企業に働きかけておりますが、いい返事をもらえず、自らの至らなさを痛感しております。幸い、コロナ禍下での事業継続資金として日本財団から一時的な助成を受けておりますが、来年度以降の見通しは立っていません。というような事情を踏まえ、目先を変えて、広く全国の皆さまに寄付をお願いすることにした次第です。
いただいた寄付金は、電話相談員の方々への報酬・交通費(年約780万円)、フリーダイヤルの電話代(同120万円)、順天堂大学への医療相談委託料(約280万円)などの一助にするつもりです。目標額とした750万円では足りませんが、少しでも赤字を減らせればというのが狙いです。
クラウドファンディングの詳細は以下をご覧ください。
https://readyfor.jp/projects/ninchishou110
公益法人ですので、寄付金については所得税、法人税の控除の対象になります(ただし、領収書の発行は来年4月なので、今年の確定申告には間に合いません)。これも詳細は同上のウェブサイトをご覧ください。
皆さまからのご支援とともに、皆さまのお付き合いの中で関心のありそうな方に情報をお知らせいただければありがたいです。
なにとぞよろしくお願いいたします。
公益財団法人 認知症予防財団
100-8051東京都千代田区一ツ橋1-1-1
パレスサイドビル3階
03-3216-4409
https://www.mainichi.co.jp/ninchishou/
問い合わせは