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2021年12月1日

英国の阿部菜穂子さんから「桜の植樹式」便り フェイスブックに

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 『チェリー・イングラム――日本の桜を救った英国人』(岩波書店)で2016年に日本エッセイスト・クラブ賞を受賞した英国在住の阿部菜穂子さん(81年入社)が近況をフェイスブックに。著書は英米をはじめヨーロッパ各国などで翻訳され、日本の「桜」の普及に貢献しています。

 11月29日、ケント州ベンデンにあるコリングウッド「チェリー」イングラムの旧宅The Grangeでの桜の植樹式に出席しました。

 「チェリー・イングラム」ことコリングウッド・イングラムの旧住居(ケント州)‘ザ・グレンジ’に11月29日、イングラムゆかりの桜9本が植樹され、セレモニーが行われました。

 これは日本人から英国民に6000本以上の桜を贈呈する「桜プロジェクト」の一環として実施されたもので、植樹されたのはダイコク、アサノ、ホクサイ、オカメ、ウミネコ、コリングウッド・イングラム、オータム・グローリー、ショーサーの9品種。イングラムが人工交配して開発したものや、日本で発見したもの、日本から英国に初めて紹介したものなど、貴重な品種です。

 これらはかつてはすべて、ザ・グレンジの庭に咲いていましたが、1981年のイングラムの死後、失われており、今回「里帰り」しました。ケント州在住の桜の専門家、クリス・レーンさんが接ぎ木をして準備しました。

 すべてイングラム関連の木で、栽培されたもの、英国に導入されたもの、または日本でIngramによって発見されたもの。 北斎は1919年にザ・グランジに移籍した時に、イングラムの桜への情熱を最初に発火した木です。