2022年7月13日
18日に開幕、第93回都市対抗野球大会

第1回都市対抗野球大会の開幕を報じる1927(昭和2)年8月3日発行4日付「東京日日新聞」夕刊を、JR東日本発行のコミュニケーション誌「and E」(アンド イー)第9号が掲載している。COVER STORYとして都市対抗野球大会の始まり、さらに「応援文化」にまで言及している。
表紙の写真は、裏表紙まで見開きで東京ドームを埋めたJR東日本応援団の写真だ。
都市対抗野球を主催する日本野球連盟の現会長は、JR東日本で社長・会長を務めた清野智氏(74歳)である。「国鉄改革3人組」松田昌士氏(2020年没84歳)が野球連盟会長に就任したのは2005年だった。当時JR東日本の会長。一面識もなかったアマチュア野球のドン山本英一郎氏(野球殿堂入り、2006年没87歳)から後任会長を託されたが、山本氏は「戦前の国鉄野球は強かった。JRの時代が必ず来ます」と予測していた。
ことしの第93回大会にはJR東日本、JR東日本東北、JR東海、JR西日本の4チームが出場する。JR東日本は13年連続25回目の出場で、2011年の第82回大会で初優勝しているが、この年は東日本大震災の影響で大阪ドーム開催だった。「ことしこそ地元東京ドームで黒獅子旗を」と燃えている。
JR東日本とJR東日本東北が1回戦を勝ち抜くと、2回戦で激突するという組み合わせになっている。
日本で最初の野球チームは、「新橋アスレチック倶楽部」である。1878(明治11)年に新橋鉄道局に勤務した平岡熈(1856~1934、野球殿堂入り)が結成した。
その平岡の功績を後世に残そうと全日本クラブ野球選手権大会の優勝チームには「平岡杯」が授与されている。2010(平成22)年の第35回大会からで、平岡杯を制定したのは日本野球連盟会長の松田昌士氏だった。
(堤 哲)