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2022年7月20日

銀座で開催中の書展に元主筆伊藤芳明さんの作品

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 ふらりと入った銀座・鳩居堂画廊の書道展に、元主筆伊藤芳明さん(71歳)の作品が展示されていた。「書藝北辰会展/GINZA2022」展(24日まで)。奈良市の書家、毎日書道会参事の藤野北辰さん(77)主催。伊藤さんはその門下生で、「青暁」の号を持つ。

  もりもり/もりあがる/雲へ歩む

 「山頭火の辞世句としても知られる句」と解説にあった。

 脇に「第73回毎日書道展/佳作受賞」伊藤青暁。73回展は今年だ。現在国立新美術館で開催中の毎日書道展に、漢字部門「佳作」の青暁作品は25日まで展示されている。

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 伊藤さんは、東大ラグビー部OBで、現在もOB戦などに出場している現役ラガーマンである。『ラグビー日本代表 ONE TEAMの軌跡』を共著でデジタル出版するほどのラグビーファンだ。

 むろん現役のジャーナリストであり、ロシアのウクライナ侵攻をどう見るか、毎日新聞紙面にも時々登場して見解を述べている。カイロ、ジュネーブ、ワシントンの特派員経験、編集局長、主筆の経験を存分に生かしている。日本記者クラブ理事長を長く務め、現在名誉会員となっていることは、この毎友会HPで紹介されている。

 「書藝北辰会展/GINZA2022」展にもうひとり毎日新聞社員が出品していた。和歌山支局の松本博子(香雲)さん。

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 何を求める/風の中ゆく 松本香雲

 毎日新聞のHPを検索すると、昨年4月、大阪本社事業部副部長から和歌山支局に転任した。《大阪社会部、地方部では原爆など戦争体験の記録とホームレス支援の取材に注力。奈良支局では県政ほか遺跡や古社寺の文化財を担当、「もの」が語る歴史にときめきながら書きました》と紙面で挨拶している。藤野北辰さんは毎日新聞奈良支局でも書道教室を開いていることから奈良支局時代に出会いがあったのか。

 共催の「北辰墨花」は、毎日新聞京都支局が月1回開いている、誰でも参加できる書道教室だ。毎日新聞HPに「北辰墨花」ページがある。

https://mainichi.jp/search?q=%E5%8C%97%E8%BE%B0%E5%A2%A8%E8%8A%B1

 今西拓人さん(日本の霊長類研究の創始者といわれる今西錦司さん〈1902~92〉の孫)が京都支局長時代に始めたという。今西さんは、昨年4月大阪本社地方部に転任、ライターとして活躍している。

 ついでに話を拡げると、『今西錦司伝 「すみわけ」から自然学へ』(ミネルヴァ書房2014年刊)の著者斎藤清明さん(76歳)は、私(堤)が大阪社会部時代、千里の独身寮で一緒だった。

 斎藤さんは、京大山岳部で今西錦司さんの後輩で、「今西番記者」を自称していた。「子供のころ、うちにしょっちゅう斎藤さんが出入りしているので、親戚のおじさんかと思っていた」という拓人さんの談話がインターネット上にあった。

(堤  哲)