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2023年6月30日

第94回都市対抗野球大会が7月14日、東京ドームで開幕

 東京メトロの車内で都市対抗野球大会の宣伝ポスターを見つけた。ことし第94回大会は7月14日、東京ドームで開幕、25日が決勝戦だ。

 1927(昭和2)年に明治神宮外苑球場で始まったこの大会。2027年に100年を迎える。

 神宮球場の新設に寄付を求められたことから、東京にできる新球場に相応しい大会づくりを、と東京日日新聞は、大阪朝日新聞→大正日日新聞で記者をしていた橋戸頑鉄を招いた。

 頑鉄は、早稲田大学野球部が1905(明治38)年にアメリカ遠征したときのキャプテン。大リーグのチームは各都市をフランチャイズにしていることから発想したといわれる。優勝旗・黒獅子旗は画家の小杉未醒(のちの放庵)に依頼。第1回大会は、大連市満洲倶楽部が優勝して黒獅子旗を獲得、中沢不二雄監督が「黒獅子旗海を渡るとも悲しむなかれ」と閉会式で演説した、と大会史にある。

 頑鉄は第10回大会が開かれる1936(昭和11)年に58歳で逝去。その功績を讃えてこの大会から最高殊勲選手賞を「橋戸賞」とした。初の「橋戸賞」は、初めて企業チームが優勝した門司鉄道管理局の監督兼4番打者、井野川利春捕手に贈られた。

 都市対抗野球をフォローしている円谷美晶記者は、広告局OB、円谷英夫さんの娘さん。2009年入社。北海道報道部→千葉支局→東京社会部→18年東京運動部とHPにあった。