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2024年4月22日

中東問題は「立山良司本」が分かりやすいと元大阪編集局、藤田修二さん

 《入り組んだパレスチナ問題のおさらいで書棚にある昔の関連本を3冊読んだが、著者からいただいた本だから言うわけではないが、写真の新書本が分かりやすかった。お勧め。

著者は毎日新聞記者を経て中東調査会、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)、駐イスラエル大使館などで勤務、防衛大学で教えた。最近の事態でTVで時々顔を見かける。

僕とは職場が一緒だったことがある後輩だが、いつの間にか中東問題を勉強しているとは知らなんだ。

この本は1989年出版。ガザ地区のハマスはまだ頭角を現してはおらず、PLO(パレスチナ解放機構)のアラファトが健在の頃までの叙述ではある。イラクとの戦争で大変だったイランも登場しない。アラファトは1988年12月、米国が突き付けていたイスラエルの承認、テロの放棄などの受け入れを表明した。アラファトは「私にこれ以上何をしてほしいと言うのだ。ストリップでもしろと言うのか」と語気を荒げたという。著者は「これ以上何もできないというぎりぎりの譲歩線だろう」と説明している。

その後1993年のオスロ合意、アラファトとイスラエルのラビン首相のノーベル平和賞受賞となるのだが、さらにその後何がどうなって今の事態に至るのか》

これは65入社藤田修二さんのFacebookへの書き込みである。

毎日新聞で職場が一緒だった後輩は、立山良司さん。71入社で、いきなり大阪社会部に配属となり、私(堤、64入社)と一緒に街頭班(サツ回り)をやった。

(堤  哲)