2024年7月18日
朝比奈豊元会長の「書」など、銀座で展観中(21日まで)
これが銀座「大黒屋ギャラリー」7階で開かれている第1回「楽書の会」書展に出品された作品である。朝比奈豊遊、71入社、76歳。
「昨年、秩父の荒川上流を訪ねた。若い鮎が泳ぎ、煌めいた一瞬、渓流を吹き渡る風を全身に感じて」
右の「一圓融合」には、「二宮金次郎が下野国桜町領の復興事業に行き詰まり、成田山新勝寺にこもって得た境地とされる」と説明書きがある。
毎日書道会の理事長を務めていた朝比奈さんが、ライオンの社長・会長、藤重貞慶さん(慈慶、現77歳)から「書道を習いたい」と相談を受けたのがきっかけで、10年ほど前から創玄書道会の石飛博光現名誉会長を先生に月1回、毎日新聞社内で「楽書の会」を始めた。
「毎日新聞のファンを増やすことにつながれば」と様々な知人らとスタート。毎日俳壇選者の片山由美子先生が会員に入ったことから、途中から書道の前に句会が始まり、「俳苦」でなく「句楽の会」と称している。 コロナ後、お稽古が再開され「銀座で展覧会をしよう」と会員の意思がまとまった。
参考までに、藤重慈慶さんの作品。
毎日新聞関係でもうひとり。68入社、元毎日書道会専務理事、糸賀靖夫さん(80歳)。号「青湘」は、毎日新聞のシンボルカラー「青」と住所の「湘南」から。
「大黒屋ギャラリー」6階では「第4回飛泰會書展」が開かれていて、学芸部の書道担当、桐山正寿さんが出品していた。同じ石飛博光先生の別のグループ展これも参考までに。
(堤 哲)