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2024年9月6日

英国在住の元外信部、阿部菜穂子さんが10月5日、「桜」をテーマに、小金井で講演

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講 師 阿部 菜穂子氏(チェリー・イングラム著者・英国在住)

会 場 市民会館(萌え木ホール・商工会館3階) 定員 90名、テキスト代 500円(当日徴収)

申し込み 主催:名勝小金井桜の会

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 2019年3月、英語版「チェリー・イングラム――日本の桜を救ったイギリス人」が英国など英語圏でペンギン社から 出版され、絶賛された。この本は、20 世紀初頭に日本の桜の虜になった英国人園芸家、コリングウッド・イングラム の生涯と業績を綴っている。イングラムは英国のほか、欧米各国に多品種の数を紹介しただけでなく、日本で絶滅 した品種を自宅の庭で保存し、里帰りさせた。本では、桜が第二次世界大戦中に軍国主義に利用された経緯にも触れており、桜が日本の歴史の中で持った様々な象徴的な意味について考察している。

 「チェリー・イングラム」英語版は、米国では「サクラ・オブセッション(桜の虜、といった意味)」のタイトルで出版された。 英国では、権威ある BBC ラジオ4で「今週の注目すべき本」に選ばれ、1 週間にわたって連日、ラジオで朗読された。また、エコノミスト、ガーディアン、フィナンシャル・タイムズ、スペクテイター、ワシントン・ポスト、ウォールストリート・ジ ャーナルなど英米の主要新聞、雑誌で大きく紹介され、高い評価を得た。

 同書はサンデー・タイムズ紙、デイリー・メール紙など複数の英国紙で「2019 年の最優秀書籍」の一冊に選ばれた ほか、英国歴史作家協会(HWA)の最優秀ノンフィクション賞にノミネートされた。米国版「ザ・サクラ・オブセッショ ン」は米国に基盤を持つ国際組織「植物学評議会」(CBHL)の 2020 年最優秀書籍に選ばれた。

 「チェリー・イングラム 日本の桜を救ったイギリス人」(岩波書店)

 申し込み. 主催:名勝小金井桜の会 問い合わせ先:小沼(電話 090-6507-4310)又は

 略歴 ジャーナリスト・ノンフィクション作家。国際基督教大学卒業。毎日新聞記者を経て、2001 年 8 月からロンドン在住。著書に『異文化で子どもが育つとき―イギリスの今・日本の未来 』(草土文化)、『イギリス「教育改革」の教訓―― 「教育の市場化」は子どものためにならない』(岩波 ブックレッ ト)など。 「チェリー・ イングラム 日本の桜を救 ったイギリス人」(2016 年岩波書店)が第64 回日本エッセイスト・クラブ賞 を受賞。

 9月25日までにQRコードで申し込みください。(先着90名)大英帝国末期に活躍した園芸家、コリングウッド・イングラムの生涯を追うノン・フィクション。日本の桜の魅力にとりつかれ、明治・大正期の日本に3度足を運び桜をイギリスに紹介したイングラムの足跡をたどる。海を渡った桜のドラマを通じて日英の近代史が浮かび上がる。イングラムの救った桜がいかに英国で生き延びたかのほか、1000年以上に及ぶ日。