2024年9月13日
明治・大正・昭和・平成・令和…毎日フォトバンク歴史写真展、竹橋で
竹橋パレスサイドビル1階の喫茶店「花」に入ったら、毎日フォトバンク歴史写真展が開かれていた(27日まで)。ちょうど60年前、私(堤)が入社した1964(昭和39)年10月の東海道新幹線出発式と、東京五輪開会式にブルーインパルスが青空に描いた五輪マークの写真が目についた。
「夢の超特急」東海道新幹線は、十河信二総裁がいなかったら出来なかったといわれる。
当時の国鉄内部でも反対派が多く、世間も航空機・自動車の時代に鉄道新線の建設は、世界の「三バカ」(エジプトのピラミッド、中国の万里の長城、日本の戦艦「大和」)に「四バカ」を重ねるものと酷評した。
71歳で国鉄総裁に就任した十河さんは、実現に向け政治家を口説き、建設費を半分に抑えて国会を通した。東京五輪の開幕に間に合わせるが使命だった。
一番列車の出発式が10月1日。東京五輪開会式の10日前だった。そのテープカットは石田禮助総裁だった。十河さんは建設費の2度にわたる増額修正、予算超過の責任をとって辞任していた。出発式にも呼ばれなかった。
2枚の写真を見て、感慨深かった。
毎日フォトバンクは、「幕末から現代まで、時代を映す記録写真の宝庫」をうたう。
現存する日刊紙として、150年以上の歴史を誇る毎日新聞社ならではだ。所蔵800万点から130万点以上を公開中とあり、今回の展覧会では明治・大正・昭和・平成・令和の19点を展示している。
どうぞお寄りください。入場無料とパンフレットにあります。コーヒーを飲まないで、タダ見も許されるのか。
(堤 哲)