2024年10月21日
書家池山光琇さんが「眼と指で楽しむ書の彫刻」展
目の不自由な人にも「書」を楽しんでもらおうという「眼と指で楽しむ書の彫刻」が、「点字毎日」10月8日号で紹介された。
記事は毎日新聞にも掲載された。
《「触覚書道」の展覧会がこのほど、東京都内で開かれた。会場には講座修了生の作品や、パリパラリンピックのゴールボールと柔道の応援や競技にまつわる漢字など、約30人の作品を展示し、ワークショップも開いた。全ての作品に触れて鑑賞でき、資料も点字で用意するなど、情報保障にも配慮した》
主催は、触覚書道刻字協会で、代表の池山永津子さんは「毎日書道展」刻字部門に、毎回出展している池山光琇さん。日本刻字協会会長で毎日書道会理事・薄田東仙さんに師事している。
池山さんは、早稲田大学理工学部卒業のエンジニアで、コーセー化粧品の研究室に勤めていた。刻字作品の立体性に注目、ワークショップでは発泡スチロールに特殊な液で字を書いてもらい、へこんだ部分を触って自分が書いた字が分かるようにしている。
HPによると、触覚書道刻字協会の設立は、2012年9月。《書いて 触って 感じて、芸術の喜びをあなたと一緒に! 私達は視覚障害者と晴眼者が手を取り合って心を豊かにする ”共生” をめざしています!》
この「眼と指で楽しむ書の彫刻」展は、2021年から東京・狛江の泉の森会館で第1回を開き、ことし4回目だった。
(堤 哲)