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2025年1月14日

『カメ毎』に「舌出し天使」発表60年、立木義浩写真展が開催中

 写真家立木義浩(87歳)の写真展「舌出し天使 CONTACT SHEETS―眼差しの軌跡―」が、六本木の東京ミッドタウン1階フジフイルムスクエアで開かれている(3月26日まで、入場無料)。

 「舌出し天使」は、『カメラ毎日』1965年4月号に56㌻にわたって掲載され、立木義浩の名を一躍スターダムに押し上げた作品である。

 写真展は、発表から60年を記念して企画された。

 案内には「本展のために本人が新たにセレクトしたゼラチンシルバープリント25点とともに、本作のコンタクトシート24点を初公開。60年の時を隔てて初めて公開されるコンタクトシートから、若き立木義浩が何を見、何を感じてシャッターを切ったのか、その眼差しの軌跡を感じていただくことができます」とある。

 立木を発掘したのは、『カメ毎』編集者の山岸章二(1979年没51歳)だった。山岸のことは、この毎友会HPで連載した写真部記者列伝⑰最終回(2023年3月13日)で紹介した。

 『カメ毎』は、その2年前の63年4月号で篠山紀信(2024年没83歳)の日大芸術学部写真科卒業制作を紹介した。篠山22歳だった。『カメ毎』は、さらに森山大道、奈良原一高、高梨豊、横須賀功光、大倉俊二、沢渡朔らを取り上げ、若手写真家の登竜門といわれた。

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「カメ毎」1965年4月号
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「舌出し天使」の1コマ
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写真展で展示のコンタクトシート

(堤  哲)

 *ついでながら17日(金)から同じ東京ミッドタウン・フジフイルムスクエアで、小座野容斉さん(89年入社、元写真部・デジタルメディア局ディレクター)の写真展が開催される(2月6日まで、入場無料)。

 小座野さんがオフィシャルを務めているアメフトチーム「富士フイルム海老名Minerva AFC」を撮影した25点が展示される。

 富士フイルム海老名Minerva AFCとは、1989年に旧富士ゼロックス株式会社(現:富士フイルムビジネスイノベーション株式会社)有志にて設立され、今年35周年を迎えた社会人アメリカンフットボールクラブチーム。2023年1月に活動拠点である海老名市ならびに海老名商工会議所と包括連携に関する協定の締結を機に現チーム名 富士フイルム海老名Minerva AFCとなった。2024年、日本社会人アメリカンフットボールリーグ最高峰リーグX1 Super Central Divisionに所属。キッズ フラッグフットボールチームJr.Minerva FFCを立ち上げるなど、青少年の健全な育成やスポーツを通じた健康増進等、地域に根差して活動している(ホームページ)。