2025年7月3日
毎日新聞OG4人が上場企業の社外取締役に
兜町筋から思わぬ情報が入った。「元女性社員が少なくても4人、上場企業の社外取締役になっている」というのだ。
入社年次順に——
82年入社加藤暁子さん(元香港特派員)㈱九州リースサービス
83年入社小笠原敦子さん(大阪本社経済部長→同編集局次長→同事業本部長→大阪本社副代表)池田泉州ホールディングス㈱▽㈱建設技術研究所
88年入社川俣享子さん(事業本部次長→社長室次長→知的財産ビジネス本部長)住友電気工業㈱
88年入社磯和春美さん(経済部→デジタルメディア局長→営業総本部長補佐→東京本社代表室長)大末建設㈱▽オリエンタル白石㈱
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「女性の社外取締役は、企業の多様性とガバナンス強化に貢献する重要な存在です。近年、女性の社外取締役の選任は増加傾向にあります」
これは検索で示されたAIの見解。社外取締役に登用した理由として、毎日新聞での記者経験、さらに管理職を歴任していることをあげ、「幅広い知識と経験を有し、独立した立場から当社の経営全般に有用な助言をいただくことが期待できると判断した」と選任理由を述べている。
加藤暁子さんは、山崎宗次マスコミ塾の優等生。やり手である。結婚して比較的早く退職したが、日本の次世代リーダー養成塾専務理事兼事務局長▽公益財団法人AFS日本協会理事長の肩書を持つ。HPによると、AFSは異文化学習の機会を提供する世界的な教育団体。その起源は第一次・第二次世界大戦中に傷病兵の救護輸送をしたボランティア組織American Field Service(アメリカ野戦奉仕団)。AFSの加盟国は約60か国、交流国は100か国以上に及び、理念に共感し活動を共にするボランティアとともに、多様な文化・価値観の人々と「共に生きることを学ぶ」活動を継続しているという。
川俣さんは、独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館経営企画室長でもある。
4人とも、毎日新聞では十二分に活かされなかったということか。
(堤 哲)