2025年7月10日
伊藤芳明元主筆、「毎日書道展」毎日賞に輝く!

「今年は杜牧の『紫微花』(サルスベリ、だそうです)という詩を選びました」と、書家伊藤青暁さん。「初の毎日賞受賞おめでとう」のメールへの返信である。
74入社、元主筆の伊藤芳明さん。1950年生まれだから、ことし75歳、後期高齢者である。元東大ラグビー部キャプテン。「ラグビーと書は、やはり健康維持とボケ防止のために続けていることです」とあくまでも謙虚だ。
ついでにどう読むのか、解説してもらった。
紫微花 杜牧
暁迎秋露一枝新
不占園中最上春
桃李無言また何在
向風偏笑豔陽人
暁に秋露(しゅうろ)に迎(あ)いて一枝(いっし)新たなり
占(し)めず園中最上(さいじょう)の春を
桃李(とうり)言(げん)無いまた何(いず)くにか在る
風に向かって偏(ひと)えに笑う艶陽(えんよう)人を
この作品は、国立新美術館で開催中の「第76回毎日書道展」後期展(7月23日~8月3日)に展示される。
伊藤さんは、大阪社会部からカイロ、ジュネーブ、ワシントン特派員などを経て2001年外信部長→大阪本社編集局長→東京本社編集局長→2013年専務・主筆・編集編成担当、2016年退任。日本記者クラブでは2014~17年第17代理事長をつとめた。
(堤 哲)