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2025年12月5日

国立フィリピン大学から表彰された大野俊さん

表彰される大野俊さんと、受賞スピーチ(上)

 ——私が30歳をすぎてから修士課程(MAコース)で勉強した国立フィリピン大学アジアセンターの創立70周年の式典が先週末にありました。そこでは、"Outstanding Alumni Award”表彰式があり、7名の受賞者の一人として出席し、スピーチもしました。他の授賞者6名は、ヌル・ミズワリ(モロ・イスラム民族戦線創設者)、カラ・デイビット(大手TV局GMAの番組ホスト)、マリー・チャーロット・タン(初代エチオピア・ケニア大使)ら著名なフィリピン人ばかり。私は唯一の外国人受賞者で、大変光栄におもっています。

 計18名の最終候補者の中から選んでくれたそうですが、選抜の理由は、フィリピン国内外のアジア研究の進展への貢献とともに、卒業後も同センターへの関与の継続などです。

 フィリピン日系人やフィリピン人看護師・介護人材移動の関連シンポのUP(The University of the Philippines)での開催や同センター発行の雑誌への複数の論文投稿、清泉女子大学教員時代に5回実施にフィリピン・フィールドワーク中の同センター院生らUP学生・院生との討論会・交流会開催なども評価してくれたようです。UPアジアセンターには大感謝です。

 以上は大野俊さんのFacebookから。

 大野さんは、九州大理学部卒、78年入社。著書などによると、毎日新聞記者22年半、同社を早期退職後、オーストラリア国立大学アジア学部で博士号(東アジア・東南アジア地域研究)取得。国立フィリピン大学客員教授などを経て、2006年九州大学アジア総合政策センター教授。09年アジア総合政策センター長。12年清泉女子大学地球市民学科教授。24年3月定年退職。その後、京都大学東南アジア地域研究研究所連携教授などを務める。

(堤  哲)