2018年6月16日
大久保貞義著『自ら宿命を変える―続《人生の恩返し》』

毎日新聞OBで獨協大学名誉教授の大久保貞義さん(83歳)が『自ら宿命を変える―続《人生の恩返し》』を出版した。
その序――。《若い頃にアメリカからもらった〝返済不要の奨学金〟のおかげで、私は豊かな人生を送ることができました。その感謝の思いから、経営の第一線から退いた今、「ロイヤル福祉助成法人」を設立して若者と高齢者に恩返しする活動をしています》
続く「はじめに」に、「なぜ若者に奨学金を贈るのか」。
返さないでよい奨学金は、すでに12人に計1500万円が渡っている。
大久保さんは、東大を卒業して1959(昭和34)年に毎日新聞に入社、政治部記者となった。在社中に米スタンフォード、プリンストン両大学の大学院に留学、67(昭和42)年、30歳で退社して、米議会の奨学生として議員の政策担当秘書を経験した。
帰国して東海大学広報科助教授から獨協大学教授。在職中に介護付有料老人ホーム「ロイヤルハウス石岡」(茨城県石岡市)と「ロイヤル川口」(埼玉県川口市)を経営していた。
一般社団法人「ロイヤル福祉助成法人」は、老人ホームを経営していたときの報酬を貯めて原資にしたもので「何億といった規模ではないんですよ。ささやかなお返しです」と大久保さんはいう。
(シニアタイムス刊、1,000円+税)
(堤 哲)