新刊紹介

2018年12月11日

元印刷部長・山野井孝有さんが自費出版「戦争はいけません―元従軍看護婦戸田ノブ99歳の思い」

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 元印刷部長・山野井孝有さんが南足柄市に住む看護師・助産師の後藤眞理子さんと共著で12月10日、自費出版した。46年前、南足柄市母子健康センターで一緒に働いたことがある後藤さんは、老人福祉施設に入所している戸田ノブさんが、元従軍看護婦として日中戦争に派遣された経験を語るのを聞いて、山野井さんに相談。山野井さんは、戦争体験が風化している中でこの体験を記録として残すべきだと直感。2015年から3年かけてまとめたもの。

 戸田さんは、1919年福島生。日赤看護婦に憧れたが学歴などでかなわず、陸軍従軍看護婦試験に合格した。1941年4月から43年10月まで山西省太原陸軍病院に。44年2月再召集されて今度は、山東省兗州陸軍病院へ。翌年敗戦となって、46年博多に帰国した。この二度にわたる中国での体験をしっかり記憶していた。

 この聞き書きを続けた山野井さんは、その体験だけでなく従軍看護婦制度の発足から、日赤従軍看護婦と陸軍従軍看護婦との違い、さらには従軍看護婦に対する戦後補償などを調査して、証言と資料を追加してまとめたもの。

 限定300部、ご希望の方は山野井さんまで。TEL/FAX:043-231-6110

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(福島 清)