新刊紹介

2019年6月24日

改めて紹介、佐々木宏人著『封印された殉教』上下巻

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講演する佐々木宏人さん(22日付毎日新聞東京版)

 6月22日付東京版に、元経済部記者佐々木宏人さん(78歳)が毎日メディアカフェで講演した記事が掲載されていた。

 佐々木さんは終戦3日後に起きたカトリック神父射殺事件を追っているのだ。

 このHPですでに紹介したが、その取材から『封印された殉教』(上下巻、フリープレス、定価各2,000円+税)を出版している。

 事件は、1945(昭和20)年8月18日に横浜市の教会で戸田帯刀(たてわき)カトリック横浜教区長(当時47歳)が拳銃で射殺された。事件は未解決のままだ。

 佐々木さんは、戸田神父の出身地・山梨県の毎日新聞甲府支局長時代に事件を知った。退職後の2010年から8年をかけて取材、2018年に出版に漕ぎつけた。

 記事の最後にこうあった。《佐々木さんは、取材のきっかけの一つとして、06年に徐々に手足の末端に障害が出る難病「遠位型(えんいがた)ミオパチー」と診断されたことを挙げ…「車椅子生活になる前に真実を知りたいと考えた」と明かした》

(堤  哲)